スポーツ科学でみる

エナジードリンクで運動パフォーマンスを上げる


Monster EnergyRed BullROCKSTAR など
疲労回復を謳った「エナジードリンク」コンビニ
でもよく見かけるようになりました。

エナジードリンク=栄養ドリンク。
リポビダンDやユンケルなどと同じように有効
成分として含まれているのは、カフェインです。

カフェインは量とタイミングに気をつければ、
眠気覚ましだけでなく、運動能力向上にも
役立つというデータがあるので、運動前に
エナジードリンクを試してみる価値も大有です。
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●筋力と持久力が向上
ウエイトトレーニングの前にカフェインを摂ると
筋力が向上する可能性がある。

という結果が179mgカフェインを運動60分前に
摂取し、ベンチプレス、デットリフト、スクワット
を限界まで行った実験で出ています。

カフェインを摂った時の方が、限界までの回数が
明らかに向上したのです。
The acute effect of a caffeine containing energy drink on mood state, readiness to invest effort and resistance exercise to failure.

筋力だけでなく、持久力にも好影響が。

体重1kg当たり6mgのカフェインを運動70分前に
摂り、バスケットボールやサッカー、ラグビー
に必要な、ダッシュを繰り返す持久力(間欠性
持久力)のテストを実施。

カフェインを摂った時の記録が16%も向上した。
というデータもあります。
パフォーマンス向上が見込める成分
と言えるでしょう。

●体重1kgあたり1mgから始める
実験で運動前に摂取したカフェインの量は
一方の実験では179mg。
もう一方の実験では体重1kg当たり6mg。
(体重70kgでは420mg)バラバラです。
どれ位摂れば良いのでしょうか。

運動前に体重1kg当たり1mgのカフェイン
摂取でも効果は有る。と、オーストラリア
スポーツ機構は伝えています。

各飲料に含まれているカフェインの量は
・お茶       1杯 50~80mg
・コーヒー     1杯 40~180mg
・コーラ系     1缶 30~50mg
・エナジードリンク  1缶 30~80mg

仮にカフェイン420mg摂ろうとするとエナジー
ドリンクを運動前に4本以上飲むことが必要。

私はこの量は摂り過ぎだと考えています。
カフェインには血圧アップや神経過敏の
副作用、加えて利尿作用があるからです。

利尿作用から来る、脱水症状を防ぎつつ、運動
パフォーマンスを上げるには、オーストラリア
スポーツ機構は伝えている最少量、体重1kg
当たり1mg。
コーヒー1~2杯かエナジードリンク1本が無難
でしょう。

但し、カフェイン入りドリンク。効果を体感する
にはかなりの個人差があるようです。
エナジードリンクも、運動前に一度飲んで効果
を確かめてみてください。

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コラムニスト:柴田 明

フィジカルトレーナー

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