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優しく、そして強くなったのだろうか?「Weed Flower」


2011年が間もなく終わりを告げます。
時間という概念があるから当たり前のことですが、
今年は3月に起きた東日本大震災で、多くの変化があった一年になりました。

地球、国、地域、企業、組織、家族、個人。それぞれに。
また、多くの方がボランティアをいうものを初めて体験されたのではないでしょうか? 
という私も、友人と支援活動のプロジェクトを立ち上げました。

「百聞は一見に如かず」という言葉があるように、
やってみて分かることがたくさんありました。
また、広報ウーマンネット代表として、震災直後に企業の方に節電のお願いをし、
3月14日には、一人で家の近くのお店を20軒ほどまわり、節電のお願いをしていました。
代表として、企業の広報ウーマンにお願いをしたのであれば、
自分も何かをしなければ、と思ったからです。

それらは、いつもとは違う日常でした。

しかし、人は忘却の生き物です。目の前にないものは忘れていきます。
12月14日に、広報ウーマンネット主催で広報ウーマンに向けて
「震災を受けての情報発信の仕方(広報、CSR)」セミナーを行いました。
みなさん、本当に多くのことを考えていらっしゃる、と感じました。
しかし、残念ながら、正解はないのです。
ただ、こんな風に足を止めて考える機会を持ち続けることが
忘れずにいる一つの方法だと思いました。
だからこそ、今後も、続けていきたいと思っています。

そして、私の本業である作詞。
震災をうけて、多くの歌が生まれました。
ミュージシャンに何ができるのか? と考えたときに、
やはり音楽で伝えるしかないという答えが出るからです。
ツールが発達している今、創った曲をすぐにYou Tubeにアップする方も
たくさんいらっしゃったと思います。
また配信された曲の売り上げを被災地に寄付するなど
大きな動きになりました。
被災地に行かれたミュージシャンも多いです。

そんな私も、アーティストに歌詞を提供させていただきました。
書いていたのが4月だったので、震災を受けて
自分が感じたことが自然と入ったと思います。

歌詞の一部を書かせていただきます。
私は、きっとこれが伝えたかったのだと思います。

「Weed Flower」  作詞:伊藤緑

雨が降れば 大地が潤い 陽が射せば 空をめざし育っていくよ
誰も 見てない路地裏でも生きる そう 大きく咲け 思うまま

これは、被災地の方に向けてというよりも、自分自身にも向けています。
震災から1ヶ月。不安がいっぱいありました。
そんななかで、誰かを励ますなんで自分にできるのだろうか?
そんなの偽善じゃないだろうか?
と悩む自分を鼓舞するような思いもあったのでしょう。

そして、あの日から9ヶ月以上の時が過ぎました。
より複雑になっている現実。それぞれの思いがある。それが行き違うことも。
あのとき、多くの方が考えた「今自分にできること」。
それを今一度考えたい、そんな風に思います。
それは、震災だけでなく、生きることすべてにおいて。

2011年。
大きく人生を変えた方、変えざるを得なかった方もいらっしゃると思います。
そんななか、気持ちは大きく変わりながらも、
同じように生活ができていることに感謝しています。
そして、この一年を振り返って、自分は優しくなったのだろうか?
強くなったのだろうか、と自問自答しています。
コラムニスト:伊藤 緑

広報ウーマンネット 代表

作詞家・ライター
http://www.midoriito.jp/
広報ウーマンネット 代表
http://www.pr-woman.net/
KOTONOHA FACTORY 代表
http://kotonoha-factory.com/

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