観ずに死ねるか!~今週のシネマ選~

「レオ様」派も「ディカプリオ」派も必見の大傑作『ブラッド・ダイヤモンド』


こういう映画に巡り会うと、
「映画ファンで良かったなあ」と改めて思います。
近年ますますいい感じに年を重ねてきた、若き名優レオナルド・ディカプリオ。
『タイタニック』の狂騒を経て辿り着いた、30代前半の代表作をとくとご覧あれ。

*  *  *  *  *

【観ずシネVol.30】

『ブラッド・ダイヤモンド』(2006年/米/監督:エドワード・ズウィック)
★6/2(土) 14:00~16:00 BS 日テレ

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カッコイイ。カッコイイぞ、ディカプリオ。
でも俺は男だから、「レオ様」ではなく、あえて「ディカプリオ」と呼ばせてもらうぜ。
そう、ロバート・デ・ニーロを「ロバ様」などとは呼ばずに、
人は彼を、敬意を込めて「デ・ニーロ」と呼ぶように...。

...いや、デ・ニーロをロバ様と呼ぶ人はいないんですけどね。

でも、ファースト・ネームじゃなく、ファミリー・ネームで呼ばれる俳優さんって
何だかカッコよくないですか?不思議と男ウケ感も増す感じもするし。

デ・ニーロ、イーストウッド、ニューマン、レッドフォード、トラボルタetc.
ね?みんないい感じでしょう?

そして、このファミリー・ネームで呼ばれるいい男系譜(←勝手に作ってる...)に
確実に入るのが、ディカプリオなのであって、断じて「レオ様」などではないっ!!

...って別に僕が力説してもしょうがないんですが(^^;)、
つまり、ディカプリオの良さっていうのは、女子専用ではない、と。
そういう事が言いたかったわけです。
レオ様で親しんでいらっしゃるファンの方、お許しを。

もちろん、かの『タイタニック』も大好きなんですけど、
19歳の時に知的障害者を演じた『ギルバート・グレイプ』がとにかく素晴らしかった。

そう。基本的にこの人、演技そのものがめちゃめちゃ巧い。
だから、いい脚本さえあれば間違いなくどれも傑作になるはずなんですが
そこはちょっとムラがある。結果、いまいちな映画にも結構出ていたりする。
(予断になりますが、今、脚本選びの目利きNO.1は、キャメロン・ディアズだと
個人的には思ってます。コメディ・アクション・感動作のチョイスとバランスがお見事!)

笑顔もチャーミングだけど出演作のムラもお茶目なディカプリオが
『アビエイター』『ディパーテッド』『ブラッド・ダイヤモンド』と
立て続けに賞レースに絡んでいた第二期黄金期(←また勝手に作ってる...)。
その中でもダントツに素晴らしいのが、『ブラッド・ダイヤモンド』なんです。

内戦のシエラレオネを舞台に、巨額の富をもたらすピンクのダイヤモンドを巡って
ダイヤの密売人・離れ離れになった息子を探す漁師・タフな美人ジャーナリストが
それぞれの思惑をもって絡むサスペンス・アクション巨編。
『ラスト・サムライ』のエドワード・ズウィック監督の映画作りが、
真の実力者のそれであることが再び証明された、社会派の香りも高い骨太な傑作です。

主役の3人がそれぞれ素晴らしいのですが、
中でもディカプリオが演じるダイヤの密売人がカッコ良過ぎ!
薄幸な生い立ちを背負った影とやさぐれた生き様、そして夢。
どこをどう斬っても、30代ディカプリオの一番いいところが滴り落ちてくるのです。
基本的に丸顔ちゃんだから、ホントはもうちょっと体を絞った方がいいんだけども、
そんな事は目をつむる。つむらせて下さい。つむったよ。

日本版の公式サイトもありますが、
オリジナル予告編のほうが良くできていて、英語が堪能でなくてもめっちゃ観たくなります。
Youtubeに公式でアップされていましたので、下記にご紹介。



映画はフィクションですが、かつてのアフリカの現実と引き裂かれた人々の生活、
そして、それでも生き延びようとする野望や家族愛が、
まるでドキュメンタリーのようなリアルさで観るものの胸を打つ『ブラッド・ダイヤモンド』。

テーマ的には少し硬派で、オトコ受けな映画のイメージがあるかも知れませんが、
「ディカプリオ」と呼びたい男子にはもちろん、
「レオ様」と呼びたい女子にも絶対おすすめの1本です!

何だか映画評っていうより、ディカプリオ評になっちゃったなあ。

(おしまい)

*  *  *  *  *
 
【今週の"観ずに死ねるか!シネマ"】

『インセプション』(2010年/米)
★6/10(日) 21:00~23:39 テレビ朝日

ここまで来れば行く所まで行くぞ~と、ディカプリオ縛りでもう1本!
SF映画では近年ベストです。"ハリウッド・スター"渡辺謙さんも大活躍!
そういえば、謙さんの吹替えって謙さんがするの?
な~んて事も含めて見逃せません♪
コラムニスト:助川 仁

ビクターエンタテインメント株式会社 編成管理チーム長 兼 KOKIAディレクター

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