スポーツ科学でみる

マッサージは細胞を活性化させ炎症を抑える


マッサージで疲れを取る。マッサージ大好き!
という人は多いのですが、科学的に疲労回復効果
が一部わかったのはつい最近、今年2月。

選手が試合後マッサージを受けている映像を
見て、思い出しました。

●マッサージで細胞が活発化
Science Translational Medicine掲載論文
Massage Therapy Attenuates Inflammatory Signaling After Exercise-Induced Muscle Damage

エアロバイクで疲労困憊にさせ、
運動後、片方のふくらはぎだけマッサージ。
更に190分後、両ふくらはぎの筋肉を取って
細胞を比較した実験。

結果はマッサージした側の方が
・PGC-1αの合成が増えていた
・NF-κBの蓄積が減っていた
のです。

PGC-1αは細胞のエネルギー製造工場、
ミトコンドリアの働きを活発にするたんぱく質。
細胞が活発化し、筋細胞の修復が促進される。

NF-κBは核内転写因子の一つ、ガンを促進したり
炎症を増やす。減ると、炎症が和らぎます。

これまで私は、運動後のマッサージは血流を遮断
するので疲労回復を妨げる。と思っていたの
ですが、間違っていました。

●運動後のマッサージは血流を妨げる
例えば
Massage impairs postexercise muscle blood flow and "lactic acid" removal.
最大握力の40%でハンドグリップを握る運動を
2分間行い、前腕部の血流と乳酸値を測定した
実験。

運動後何もしないで休んだグループと、
マッサージをしたグループに分けて比較した
結果、運動後マッサージをしたグループの方が
血流が減少。乳酸の蓄積も多くなっていた。

だからマッサージに疲労を取り除く効果はない。
運動後のマッサージは傷ついた筋肉に、更に
刺激を与えることになり、炎症を拡げるので
逆効果とさえ考えていましたが、
完全に間違っていました。

適度なマッサージは
筋肉の細胞を活性化させ炎症を和らげる。
少なくとも2つの効果で筋肉の疲労回復を
早めます。(強過ぎは問題でしょう)

これからはケガの治療だけでなく、疲労回復
のためにもマッサージを積極的に取り入れて
行きましょう。


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コラムニスト:柴田 明

フィジカルトレーナー

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