食の色香をほんのりと

結婚は米じゃないか


新米のつやつやとした姿、もっちりとした舌ざわり。
この時期の大好きなごちそうです。
普段は、白米、分づき米、玄米など、
からだからの希望に耳をかたむけながら日々食べ分けておりますが、
この時期ばかりは白米率があがります。
炊きたての湯気から上がってくる香り、口に運んだときの甘さ。
おかずやごはんのお供が無くても、それだけで美味しい、幸せ。

先週(2013/10/21~26)のNHK朝ドラマ"ごちそうさん"。
次なる展開が予想される内容で終ったのですが、こんなセリフが登場。

「結婚は米じゃないか」新米の時期はどうやってもあまくて旨いけど、
米は時の経過とともにぼそぼそになって炊き方に工夫が必要になる。
その手間となる工夫を喜んでできる相手だと結婚はうまくいくんじゃないか...(略)というもの。

内容としては、ヒロインめ以子(杏)が、思いを寄せるヒトはいるものの
見合いをすることになり「結婚ってなんなんでしょうね」と文士室井幸斎(山中崇)に
問うたことへの、小説家を志す、文士なりのこたえ。

ドラマのアクセントになっているのかもしれませんが、
個人的には、微妙に役どころが見いだせなかった室井幸斎、旨いこというなぁ、
とようやく存在意義を見いだせました(ごめんなさい!)。
まさに、新米って何がなくてもそれだけであまくておいしくて幸せ。
でも古米もおいしく幸せに食べてこその幸せの延長だな、と。

ごはんは羽釜で炊いています。
直火で炊くごはん、一見面倒そう?に見えるかもしれませんが、
レッスンの生徒さんからは「炊飯器より早く炊ける~」という時間的な実利のほか、
「やっぱり美味しい!」というお声を頂くことも多いです。

お米の状態と対話しながら、力を入れすぎずやさしく研いで、
釜の中の米と水(湯)の状態に耳を傾けながら炊くごはん、楽しい時間のひとつです。

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新米の頃を境に、よく食べるようになるお鍋料理が秋田の郷土料理"きりたんぽ鍋"です。
粗々につぶしたごはんを棒に巻きつけてたんぽを作り、それを切ったものが切りたんぽ。
ちなみにたんぽとは、練習のために槍に丸めた綿をつけて布などで包んだもののことで、
ごはんを棒に巻きつけた姿がたんぽ槍の風貌と似ていることから、その名がつきました。
"農山漁村の郷土料理百選(農林水産省)"にも選ばれているきりたんぽ鍋、
鶏や旬の野菜の旨味を吸ったきりたんぽは絶品です。

11/23(土・祝)開催の東京・代官山AL Kitchenスタジオでの和食の基本レッスンでは、
「きりたんぽ鍋やこんにゃくの田楽、れんこんもち、栗ごはん(またはさつまいもごはん)」を作ります。
釜で炊いた新米で作る手製きりたんぽ鍋、これからのホームパーティシーズンにも
大活躍なお鍋料理のひとつです。

普段お料理をされている方もそうでない方も、お料理の経験有無はほんとにお気になさらず♪ 
単発参加型のレッスンです。お気軽にお越しくだい。
皆さまとの楽しくおいしい時間をご一緒できたら嬉しいです。
詳細はこちらです→ http://al-tokyo.blogspot.jp/2013/10/11.html

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コラムニスト:奥田 ここ

奥田ここ料理教室主宰

奥田ここ Twitter ID:http://twitter.com/KokoOkuda
コンタクト先:kokookuda.info@gmail.com
奥田ここBlog 「馳走」:http://chisou.typepad.jp/

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