やっぱりオンナは綺麗でなくちゃ!

今年の一冊


実は私、本を読むのが大好きで、図書館にあるハードカバーの本を
片っ端から読むような子供でした。

大人になっても変らず、感動が頂点に達すると
その本のストーリーを全部人に話して嫌がられたことも...。
基本的に長編好きで、話した相手から
「あと何分くらい続く?」と聞かれたのは、確か「マークスの山」。(笑)

でも、最近は仕事で文章を書いたり、読んだり、校正したり、
私の中で文字が溢れてしまって、プライベートで本を読むことがなんとなく億劫。
やっぱりこれではいかんな~、と思って定期的に本屋さんに立ち寄って
じっくり1~2時間かけて選んで、気に入った本を数冊まとめて購入して
読むようにしています。

今年買った本の中で一番印象に残ったのが、
伊集院静さんの『大人の流儀』。
淡々とした文章の中に優しさが溢れていて、
何度も読んで、読むたびに涙が出てしまいます。
そして、この本の中で度々登場するのが『事情』という言葉。(以下抜粋です)

「人間一人が、この世を生き抜いていこうとすると、他人には話せぬ
(とても人には言えないという表現でもいいが)事情をかかえるものだ。
他人のかかえる事情は、当人以外には想像もつかないものがあると私は考えている。」

この本を読んで、"しょうがないこと"があるってことを
ちゃんと知ってるのが大人なんだな~と思いました。
日々流れてくるニュースは、物事の概要だけが伝えられて、
それだけで漠然と善悪を判断してしまいますが、
そこにはちゃんと『事情』があって、人の心の動きが存在しているはず。
そこを感じとってあげれるのが大人。

悲しくて苦しい時、私は「悲しい~!苦しい~!辛い~!」って大騒ぎします。
( その度に周囲の皆さんにご迷惑をおかけしていますが... 笑 )
そんな自分を常々「なんて弱い人間なんだろう」と思っていた時、
「苦しい時に外に苦しい!って発することが出来る人間はそうそういない。
だからあなたは強いのよ」と友人。

考えてみれば、言葉なんて単なるツールでしかなくて、PCや携帯電話と同じ。
器用に使いこなせる人とそうでない人がいる。
だから、この人は不器用な人で言葉を使いこなせないんだな~って気づいたら、
雰囲気で、感覚で、見た目で、そこにある何かを感じ取れる、そんな人間になりたい。
そんな風に思った一冊。年末年始におススメです。

皆様、今年一年読んで頂きありがとうございました。
とりとめのない事ばかり書いていますが、また来年も読んで頂けると嬉しいです!
どうぞ素敵な年末年始をお過ごしください。
コラムニスト:井関 紀子

ドクターシーラボ 広報

井関紀子 twitterアカウント
http://twitter.com/gogonori55
顔のたるみ研究所所長
http://www.tarumi-labo.com/about_us/
ブログ(気分次第で!)
http://www.tarumi-labo.com/blog/

本ページはプロモーションが含まれています。