装いは人間の生活の一部で、食べることと同じ
2011年08月10日
PSJ卒業式では
何と!25年前の KENZO PARISのベストを合わせています。
このベストは男性からの質問が多かった。
そして、主役の燕尾服ですが
これは、スティーブンアランのものです。
*・アメリカのセレクトショップ。
・創立者はスティーブン・アラン(Steven ALAN)。
・スティーブン・アランは1966年5月24日、アメリカのニューヨークに生まれる。南カリフォルニア大学ビジネス学部を卒業。
・90年、ニューヨークに「スティーブン・アラン」の1号店をオープン。
・96年、ショールーム事業をスタート。
・2001年、シグネチャブランドをスタート。
・2006 S/S より、スタンリー・ブラッカー(Stanley Blacker)のクリエイティヴ・アドバイザーに就任。
・2008 S/S より、メンズスーツの展開をスタート。
・2009 S/S にユニクロ(UNIQLO)とコラボレートし「デザイナーズ・インビテーション・プロジェクト(Designers invitation project)」のアイテムを発表。
肩のイカリ加減といい、かなりモードなデザインですが
エレガントにも着れるのはもちろん、
フォーマルの代表格アイテムでありながら
遊び心を入れられるこは 彼がアメリカのデザイナーだからでしょうか。
カジュアル物のコレクションが多い中
このような燕尾服を発表してしまうところが
ニクイデザイナーです。
ここまでの燕尾服は ウイメンズもので なかなか手に入らないので
誰かと被るということも まずない、ところが、お気に入り。
そして これを何と合わせるのか?という感度の見せ所も
毎回楽しんでいます。
何より、その場にいらっしゃる方々から、いつも喜んでいただけることが
一番うれしいですね。
KENZOのコレクションは、25年前のものになりますが
*1970年に創立した日本のアパレルブランド。
創立者は高田賢三(Kenzo TAKADA)。高田賢三は1939年2月、兵庫県に生まれる。
60年、文化服装学院在学中に装苑賞を受賞。61年、文化服装学院を卒業。62年、
ヨーロッパへ旅行し、65年、単身パリに渡り、そのまま滞在。
70年、「ジャングル・ジャップ」と自ら差別用語を用い、
ギャラリー・ヴィヴィエンヌにブティックをオープン、木綿の服を大流行させる。
73年、パリプレタポルテ・コレクションにデビューし、
フランスのファッション雑誌「ハーパース・バザー(HARPER'S BAZAAR)」の表紙を飾る。
その独特のコレクションは、「パリのケンゾー」として定着し、川久保玲、
山本耀司ら日本人のパリでの活躍を基礎づける地盤を築いた。
その頃のものはほんとうに、素晴らしい出来栄えでした。
このベストも、細かに織り込んだファブリックのクオリティー
KENZOならではの色彩、女性のベスト、ということを考え抜かれたパターン。
どれをとっても、全く古くなりません。
やんちゃでモードなスティーブンアランとコーディネートしてみましたが
良いものは、古くとも、
今の時代に 新しい風をふかしてくれます。
最後に、高田賢三氏の言葉を。
「装いは人間の生活の一部で、食べることと同じ」
つまり、「装う」というのは特別なことではなく、呼吸をするように人の生活に溶け込んで
しかるべき行為ということなのだ。「装い」が自然に溶け込んだ生活を送っている人って、
外見だけでなく、そういう考え方とか、姿勢が格好いい。
ファッションレスキュー代表・パーソナルスタイリストジャパン学院長
政近 準子 Twitterアカウント
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