酒に、タバコに、セックスに、これぞオトコたちの「肉欲」ドラマ。私は観ていて血をはきました。
2011年12月09日
とうとうこのオトコたちのお話をする時がきてしまいましたか・・・
このオトコたちの話を。
そう、「MADMEN(マッドメン)」。
舞台は1960年代、N.Y。
酒、タバコ、セックス・・・そしてサクセス。
欲望に溺れる広告マンたちの肉欲の塊ドラマ。
ね、これ聞いただけでみたくなったでしょ?
この作品は、アメリカで3年連続エミー賞&ゴールデングローブ賞をW受賞!
「テレビ界で一番高く評価されたドラマ」、
「劇場にも劣らない迫力と後を引くストーリー」
など、アメリカのメディアからの評価も非常に高いのです。
私がこの作品に出会ったのは、かれこれ4年前。
1960年代が舞台ともあり、パッケージに古臭さを感じ、
はじめはあまり手に取る気がしなかったのですが、
私自身が
当時、PR会社で、汗に涙にまみれながら働いていたこともあり、
この時代の「アメリカの広告マンたち」を勉強がてら
観てみることに。
すると、
どうでしょう・・・
なんということでしょう・・・
このドラマは、
もうおそろしいぐらいに
オトコの、欲という欲がふんだんにつまっていたのです。
キャー。
出世、出世、出世、出世、出世・・・
酒、酒、酒、酒、酒・・・
女、女、女、女、女・・・
セックス、セックス、セックス、セックス、セックス・・・
そして、
絶望、絶望、絶望、絶望、絶望・・・
仕事中にタバコはプカプカ
(barが禁煙になる今の時代なんて、当時は想像もできなかったでしょうね。)
個人に割り当てられるマイオフィスで、酒をぐびぐび。
ウィスキー片手に新規案件の打ち合わせや
ウォッカをぐびぐび飲みながらクライアントと電話、
なーんて日常茶飯事。
仕事終わりのビール!
ではなく、
仕事中からウイスキー!
なんです。
いけない大人ですね~ほんまに。
そして「男尊女卑」。
お金を稼ぐオトコがピラミッドのてっぺんに君臨し、
家を守る専業主婦はピラミッドの底辺。
お金を生まない女性は、家でだまって家事してろ!
オトコのすることに、ガタガタいうんじゃねーよ!
という、とんでもない暴走状態。
私は、働く女性なのですが、これを観て、
「まぁ、けしからん!」
とは決して思わず、
みょ~にぞくぞくしてます。
(変態なだけ?いいえ、違います。笑)
ままま
差別はもちろんいけないことやし、
今の時代に「男尊女卑」なんてあろうものなら、ダサすぎ。
だけど、
「おれたちはライオンキングだ~~!!!見やがれ、おれたちを!ワォーン!」
と、吠え叫ぶオトコ達を観ると、
こっちまで野生に帰ったような気持ちになり、
なんだかちょっぴり快感を感じます。
「日本のバブル」を経験していない世代って、
我慢に我慢、がんばりにがんばりを続けたあげくに
ようやく少しのご褒美がやってくる。
その「少し」が、ものすごーくうれしくて、
そのためにまた、我慢に我慢を重ねられる。
という、ショートケーキのイチゴは最後にとっておきなさい、
理論がしみついてる気がするんです。
(もちろん私もね)
でもこのドラマのオトコたちは、
ショートケーキのイチゴは誰よりも先に食え!
じゃないと、いつ、誰に食べられるかわからない。
そして、
余ったスポンジ部分は捨ててしまえ。
また、イチゴがほしければ誰かから奪ってしまえ!
って理論。
これが、
がんばらないとご褒美はもらえないもの、
だと信じて疑わない、バブルを知らない世代にとって、
目からウロコであり、新鮮。
なんか眠ってた「欲望」や「野生」が呼び戻される感じで、
ゾクゾクする。笑。
あ、あと
一つのプロジェクトにこんな派手にお金がつかえていいな~
って思う。笑。
稟議、稟議・・・
ハイ、却下!
なんてセコセコしたもんじゃなくって、
自分の権限で、億単位のお金が動いていく。
いい時代だなぁ・・・。
まま、
このドラマで野生が呼び戻されたからといって、
次の日から会社のデスクで、
ウィスキー片手に、「ヘイ、オネエチャン!」って言ってみたり、
タバコをプカプカさせながら会議に出たり、
なーんてことは、決してしませんがね。
(当たり前!)
そんなことしてたら、社会の規律なんてあったもんじゃないし。
何やら今は、
草食男子やらゆとり世代やら
えらい控えめな言葉が世に出回っておりますし、
実際に、そういう人も多くなってきた気もしますが、
心の奥底、深―い深―いところは、そうじゃないと思いますよ。
オトコもオンナも。
「野生」「欲望」がすやすやと眠っとるんですよ。
ただ、外的環境のせいで、その感覚が出てこれなくなっちゃっただけ。
それが、
このドラマを見ると、
隠れてたそういった感覚が呼び戻されちゃいます。
ちょっと「うっ」ってなるぐらいに・・・。
とはいえ、
根っから、人間のドロドロした欲が嫌いな方や、
特に強い欲がない方もいらっしゃいますから、
そういった方はみないほうがいいと思います。
(怒りしか覚えないかもしれません。)
そうじゃなければ、大丈夫。
何かしらの「ザワつき」や「ゾクゾク」をお約束します。
特に、
仕事欲が強くて、
30~40代のオトコの方にとっては、
このドラマ、
間違いない!(長井秀和風に)
私も、オトコに生まれて、ライオンのように仕事をしてみたかったな~
(それだけは、欲はあっても不可能な現実)
Special Thanks
Haruka
※キャストやストーリー内容について、全く触れなかったので、
気になる方はこちらでチェック!
おすすめは、主人公の妻である「ベティ」の行動の数々。
子供をあやしながらタバコをふかすシーンにもゾクゾク。
http://bit.ly/h3DeP9
コラムニスト:伊藤 遥
ベリトランス 広報
Facebook:http://www.facebook.com/itoharuca