硝子の器をキャンバスに自分の思い通りのデザインを
2013年04月30日
皆様、もう母の日、父の日のプレゼントはお決めになりましたでしょうか?
今回はまだ迷っている方に、ぜひともお勧めしたい工房を紹介いたします。
その名は「サンドブラスト工房やまき」。
4/15(月)のテレビ朝日『若大将のゆうゆう散歩』で
加山雄三さんが亀有を散歩中にふらりと立ち寄ったところです。
東京メトロ千代田線亀有駅北口から徒歩5分ほど、
ちょうど商店街と住宅地が入り交じる一角にありました。

まずは店主の松本和嘉子さんにお話を伺います。

そもそものきっかけはOL時代。
趣味としてサンドブラストを習っていたそうですが、結婚・妊娠を機に教室を辞めて、
サンドブラストともしばらく距離を置いていたそうです。
お子さんに手がかからなくなった時に一念発起して
もう一度別のサンドブラストの教室に通い、腕に磨きをかけ
2004年に工房を開設したそうです。

「もうなんていうか勢いだけでしたね。二度目に通った教室が
ゆくゆくは独立して工房を開くことを前提とした指導をしてくれていたのですが、
それでも『こんなに早く決断しちゃっていいの?』ってずいぶん聞かれました(笑)」
松本さんは港町として有名な岩手県大船渡市のご出身ですが、
海の女は思い切りがいいですね!
「でも経営は順調ですよ」と力強くおっしゃっていました。
「ウチの場合は贈り物にする方が多いんですが、
作っているうちに自分も欲しくなるという方が多いようですね。
あと、ご近所の飲食店様からも、常連のお客様にプレゼントするから、
という注文がよく入るんです。
ボトルキープならぬ『グラスキープ』ですね。
それを見た別のお客さんが、自分も欲しいということで
お店を訪れるというパターンも多いんです。」
なるほど、強力なマーケティング政策ですね。
評判が評判を呼び「実物」を見たお客様が口コミでどんどん需要の輪を広げて行く...。
サンドブラスト工房だけではなく、経営セミナーも主宰できるんじゃないでしょうか?

お店ではサンドブラストの体験も出来ますが、松本さんの作品を買い求めることも出来ます。
実際に大船渡の漁場で使われていたというガラス製の浮き玉が見事な作品に仕上げられていました。

「今はプラスチック製のものに取って代わられてしまっているので、
硝子の浮き玉を製造しているのは小樽の浅原硝子のみとなっています。
うちで使っているのは漁師さんから譲ってもらっています。
またこの浮き玉は実用性本位で非常に作りが粗いんですが、
それがまたインテリアとしてはいい味を醸し出すんですよ。」
うん、確かに部屋の中に一個あるだけで、芸術の香り漂う部屋に変身しそうですね。

ここで早速私も、実際のサンドブラストを体験させてもらうことになりました。
「『ゆうゆう散歩』でも紹介した通り、簡単な作業なんですよ」と松本さん。
まずは好きなデザインの専用シールを選んで、それを好みの形のグラスに貼付けます。
因みに私はウイスキーが好きなので、ウイスキーのロックを飲むのに適した形のグラスをチョイス。

模様の型紙の他には、イニシャルなどを入れる方が多いそうです。
こちらは速乾性の液体ゴムで手書きします。

さて、いよいよサンドブラストの工程に入ります。
「ご自分で瓶やグラスなんかを持ち込まれる方もいらっしゃいますが、
それだと硝子の色が単色なので、ただ削っただけになってしまうんですが、
ウチの工房で使っているグラスは江戸切子にも使われる被せ硝子というもので、
透明ガラスの上に瑠璃色や赤などの色が二重に被さっているで、綺麗に色が出るんです。」
と松本さん。

専用の箱の中で、砂をグラスに吹き付けます。
砂の粒子が細かくて、箱の中は「ホワイトアウト」状態。
実際に吹き付けてみると、見る見るうちに色が変わって行くんです。
いや、これ単純に面白い!!幼い頃にやった塗り絵の逆パターンというか、
だんだんと目指す絵の姿が現れてくるってのは新しい感動でした。

「お客さんの中には、『自分で下絵を描かなきゃいけないのか?』とか
『上手く削れるだろうか?』って恐れている方も多いんですけど、
いざやってみると簡単に出来ちゃうんで、逆に驚かれますよ。
『百聞は一吹きに如かず』って感じですね(笑)」
と松本さん。
いや、本当に簡単すぎてしかもそれなりのモノに仕上がっているので、ビックリしました。
出来上がったグラスを洗って簡単に磨きを掛けると、見事に出来上がってました!!

「ところどころ、削りムラがあったりもしますが、それもまた作った方の『味』なんです。
なかなか上手くできてますね」
お世辞にしてもうれしいです、松本さん。

最近では、お子さんの夏休みの宿題である工作の作品を
この工房で作られる方も多いようです。
一生懸命に作ったであろうことが想像できる、微笑ましい作品もいくつか展示されていました。

体験は随時受け付けているそうです。
ご予約は前日まで。料金は2,000円位から(グラスの種類によります)。
また、より本格的に習いたいという方には
松本さんの個人教授による教室も開催中です。
(時間や料金などは応相談)
硝子の器をキャンバスに自分の思い通りのデザインを楽しみ、
心を込めた作品を親しい人に贈る。
贈られた人も喜ぶでしょうし、なにより自分自身で体験することが楽しい。
是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
------
サンドブラスト工房やまき
東京都足立区中川4-2-16 ハピネス亀有103号室
電話/FAX 03-3605-1477
営業時間 11:00~19:30(日曜定休)
メール info@g-yamaki.com
HP http://ji-mo.jp/yamaki/
-----
取材:江良 与一
今回はまだ迷っている方に、ぜひともお勧めしたい工房を紹介いたします。
その名は「サンドブラスト工房やまき」。
4/15(月)のテレビ朝日『若大将のゆうゆう散歩』で
加山雄三さんが亀有を散歩中にふらりと立ち寄ったところです。
東京メトロ千代田線亀有駅北口から徒歩5分ほど、
ちょうど商店街と住宅地が入り交じる一角にありました。

まずは店主の松本和嘉子さんにお話を伺います。

そもそものきっかけはOL時代。
趣味としてサンドブラストを習っていたそうですが、結婚・妊娠を機に教室を辞めて、
サンドブラストともしばらく距離を置いていたそうです。
お子さんに手がかからなくなった時に一念発起して
もう一度別のサンドブラストの教室に通い、腕に磨きをかけ
2004年に工房を開設したそうです。

「もうなんていうか勢いだけでしたね。二度目に通った教室が
ゆくゆくは独立して工房を開くことを前提とした指導をしてくれていたのですが、
それでも『こんなに早く決断しちゃっていいの?』ってずいぶん聞かれました(笑)」
松本さんは港町として有名な岩手県大船渡市のご出身ですが、
海の女は思い切りがいいですね!
「でも経営は順調ですよ」と力強くおっしゃっていました。
「ウチの場合は贈り物にする方が多いんですが、
作っているうちに自分も欲しくなるという方が多いようですね。
あと、ご近所の飲食店様からも、常連のお客様にプレゼントするから、
という注文がよく入るんです。
ボトルキープならぬ『グラスキープ』ですね。
それを見た別のお客さんが、自分も欲しいということで
お店を訪れるというパターンも多いんです。」
なるほど、強力なマーケティング政策ですね。
評判が評判を呼び「実物」を見たお客様が口コミでどんどん需要の輪を広げて行く...。
サンドブラスト工房だけではなく、経営セミナーも主宰できるんじゃないでしょうか?

お店ではサンドブラストの体験も出来ますが、松本さんの作品を買い求めることも出来ます。
実際に大船渡の漁場で使われていたというガラス製の浮き玉が見事な作品に仕上げられていました。

「今はプラスチック製のものに取って代わられてしまっているので、
硝子の浮き玉を製造しているのは小樽の浅原硝子のみとなっています。
うちで使っているのは漁師さんから譲ってもらっています。
またこの浮き玉は実用性本位で非常に作りが粗いんですが、
それがまたインテリアとしてはいい味を醸し出すんですよ。」
うん、確かに部屋の中に一個あるだけで、芸術の香り漂う部屋に変身しそうですね。

ここで早速私も、実際のサンドブラストを体験させてもらうことになりました。
「『ゆうゆう散歩』でも紹介した通り、簡単な作業なんですよ」と松本さん。
まずは好きなデザインの専用シールを選んで、それを好みの形のグラスに貼付けます。
因みに私はウイスキーが好きなので、ウイスキーのロックを飲むのに適した形のグラスをチョイス。

模様の型紙の他には、イニシャルなどを入れる方が多いそうです。
こちらは速乾性の液体ゴムで手書きします。

さて、いよいよサンドブラストの工程に入ります。
「ご自分で瓶やグラスなんかを持ち込まれる方もいらっしゃいますが、
それだと硝子の色が単色なので、ただ削っただけになってしまうんですが、
ウチの工房で使っているグラスは江戸切子にも使われる被せ硝子というもので、
透明ガラスの上に瑠璃色や赤などの色が二重に被さっているで、綺麗に色が出るんです。」
と松本さん。

専用の箱の中で、砂をグラスに吹き付けます。
砂の粒子が細かくて、箱の中は「ホワイトアウト」状態。
実際に吹き付けてみると、見る見るうちに色が変わって行くんです。
いや、これ単純に面白い!!幼い頃にやった塗り絵の逆パターンというか、
だんだんと目指す絵の姿が現れてくるってのは新しい感動でした。

「お客さんの中には、『自分で下絵を描かなきゃいけないのか?』とか
『上手く削れるだろうか?』って恐れている方も多いんですけど、
いざやってみると簡単に出来ちゃうんで、逆に驚かれますよ。
『百聞は一吹きに如かず』って感じですね(笑)」
と松本さん。
いや、本当に簡単すぎてしかもそれなりのモノに仕上がっているので、ビックリしました。
出来上がったグラスを洗って簡単に磨きを掛けると、見事に出来上がってました!!

「ところどころ、削りムラがあったりもしますが、それもまた作った方の『味』なんです。
なかなか上手くできてますね」
お世辞にしてもうれしいです、松本さん。

最近では、お子さんの夏休みの宿題である工作の作品を
この工房で作られる方も多いようです。
一生懸命に作ったであろうことが想像できる、微笑ましい作品もいくつか展示されていました。

体験は随時受け付けているそうです。
ご予約は前日まで。料金は2,000円位から(グラスの種類によります)。
また、より本格的に習いたいという方には
松本さんの個人教授による教室も開催中です。
(時間や料金などは応相談)
硝子の器をキャンバスに自分の思い通りのデザインを楽しみ、
心を込めた作品を親しい人に贈る。
贈られた人も喜ぶでしょうし、なにより自分自身で体験することが楽しい。
是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
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サンドブラスト工房やまき
東京都足立区中川4-2-16 ハピネス亀有103号室
電話/FAX 03-3605-1477
営業時間 11:00~19:30(日曜定休)
メール info@g-yamaki.com
HP http://ji-mo.jp/yamaki/
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取材:江良 与一
コラムニスト:ニュース/取材編集者