一人広報の達人イデルミのコラム

肥満トップは沖縄県―どうすれば5年間体重を維持できるのか


沖縄出張中です。午前中、丸の内で打合せの後、
港区からの依頼を受けて、港区3R推進行動会議の講演をし、
羽田空港に向かい、この原稿は、沖縄に向かう機内で書いています。

前回のコラムでご紹介しました通り、
1月31日、平成22年(2010年)国民健康・栄養調査の結果概要が
厚生労働省から発表されました。

20代女性の「痩せ」(肥満指数BMI*が18.5未満)の割合が、
過去最高の29.0%に及んでおり、深刻な状況。
一方、20-69歳の男性のうち、肥満者の割合を見ると、全国平均で31.2%。
全国1位は沖縄県。45.2%でトップを切っています。
逆に肥満者の割合が最も少ないのは山口県で、22.1%です。
*BMI=体重kg÷(身長m×身長m)

「アメリカのAmazonでしらたきが人気 食品部門でトップ20に」というニュースも
Yahoo!JAPANで取り上げられています。
1つの食品に偏ったダイエットは健康上、お勧めできませんが、
エネルギーの低いものを摂って太らないように心がけることは、永遠のテーマです。

2007年8月11日から、ほぼ毎朝、体重や体脂肪、体内年齢などの数値を測定しています。
実際は、もっと前から測定していたのですが、
体重計をタニタ社製のInner Scan(インナースキャン)に変えた2007年8月11日から、
手帳に測定値を記録しています。
今回のような出張の時には測定はお休みしますが、
自宅にいるときは、朝、何も食べていない状態で測定します。

参考までに、タニタ社製の体重計Inner Scanに変えて
初めて測定した2007年8月11日の測定値と、
今朝(2012年2月10日)測定した値を比較してみましょう。

        2007年8月11日     2012年2月10日
体重                51.95kg                         52.25kg
体脂肪               21.1%                            23.1%
内蔵脂肪(レベル)   3.0                                 3.5
推定骨量               2.4kg                             2.4kg
基礎代謝             1173kcal                        1150kcal
体内年齢               19歳           24歳
筋肉量                 38.60%                          37.80%

やけに体内年齢が若いんですが、
そこはタニタさんの測定器ですから信頼しています(笑)

2007年の測定値と2012年の測定値を比較すると、
体重は0.3kgしか差がないことがわかります。
2007年の測定時期は、体重の減りやすい夏場、
2012年の測定時期は体重の増えやすい冬場であることを考慮すると、
ほぼ同じくらいと考えていいかもしれません。

かつて体重60kgを軽くオーバーし、体重増や過食に苦しんだ時期があります。
今ではほぼ安定しており、その要因の一つとして、
この「毎朝、定期的に測定する」ことがあると言えます。
過去に「測るだけダイエット」がメディアの影響を受けて流行りました。
主観的な見方だけでなく、数字で自分を定期的に客観視することが、
功を奏しているように思います。

ポイントとしては3つあります。

1、 Observe(観察する)
2、 Control(調整する)
3、 Affirm(肯定する)

1、 Observe(観察する)=自分がどんな行動や生活習慣をとると、
    数値的にどんな動きをするのか、観察します。
    それによって、どうすれば体重や体脂肪が減ったり増えたりするのかが
    ある程度予測できるようになります。私の場合、誰かと飲みに行くと、
    翌朝の測定値はたいがい、体重や体脂肪が減っており、
    それに伴って体内年齢が若くなっています。
    おそらく、誰かと食べると、いろんな会話をするので、
    ガツガツ食べなくなるのだと推察しています。一人っきりで食べたときの方が、
    体重や体脂肪が増えてしまうことも多くあります。

2、 Control(調整する)=体重や体脂肪が増えてしまっていた場合、
     朝食や昼食、夕食などで調整します。意識するだけでも違ってきます。
     できる限り早いタイミングで、増えたものを消費する。
     後になって取り返しのつかないことにならずに済みます。
     よく、「井出さんはファストフード食べなそうですね」などと言われます。
     私が栄養学の博士号を持っているからだと思いますが、ファストフードも食べます。
     ただ、それが「毎日毎日繰り返される」ことはありません。
     ハンバーガーは年に一回ぐらいでしょうか。
     脂っこいものやカップ麺、スナック菓子などは、あまり好きではありません。

3、 Affirm(肯定する)=仮に体重や体脂肪が増えていたとしても、
     すべてを肯定的に見ることにし、自分が自分に対してかける言葉は、
     すべてポジティブに変換します。
     たとえば「冬場だから寒さから体を守るために体脂肪は夏場より多くなって当たり前」
     とか、
     「あらー、ふくよかで女らしい身体になったじゃない」など(笑)

体型や体重を保つことに限らず、
自分を観察し(Observe)→ 調整し(Control)→ 褒める(Affirm)、
自分自身と、上手くコミュニケーションをとっていく。
そんなサイクルを繰り返しながら、
少しずつ、スパイラル状(螺旋階段状)に成長していくことが、
人生そのものなのかもしれません。


<リンク>

株式会社タニタ Inner Scan(インナースキャン)

アメリカのAmazonでしらたきが人気 食品部門でトップ20に

厚生労働省 平成22年 国民健康・栄養調査結果の概要

(平成22年国民健康・栄養調査結果概要)都道府県別の肥満及び生活習慣等の状況

(平成22年国民健康・栄養調査結果概要)体型・食生活・運動に関する状況

BMI(肥満指数・体格指数)自動計算方法
コラムニスト:井出 留美

office 3.11代表

井出留美オフィシャルブログ http://iderumi.com/
Twitter of Dr. Rumi Ide, Ph.D. : http://twitter.com/rumiide
office 3.11 http://www.office311.jp/

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