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ベーシックインカムについて考えてみる


9/12のテレビ朝日、「ビートたけしのTVタックル」のテーマは
「増税は本当に必要なのか!?」。

番組の前半では、嫌消費の若者世代の実態について解説。

就職は氷河期、未来が明るいとは思えない現状に悲観を抱きながら
それを受け入れ、不買行動や人間関係の縮小、非婚などが進んでいる。

生物として本来はありえないそれらの行動が
自らの生存そのものを消極化、縮小、消滅をさせていく
広義での「自爆テロ」として「サイレントテロ」と呼ばれているらしい。

ゲストの方々は、中高年層が、既得権益を守っている現状や
若者の発言を抑止し、聞こうとしない風潮も良くないのではと議論。
また、日本人にはアニマルスピリットが足りないなどの意見もありました。

しかし被災地の復旧・復興は進まず、原発問題の収束はまだ遠く
政治は混迷、超円高、先の見えない年金制度、長引く不況など
こんな状態では日本の若者、子供は未来を感じられないのは当然だと思います。

そこで番組後半では、そんな日本の状態を救えるかもしれない
最低限所得保障の構想である「ベーシックインカム」を紹介。
「ホンマでっか!? TV」でもお馴染みの経済評論家、門倉貴史氏が講義を担当。

このベーシックインカム、国民の最低限の生活を保障するため
国民一人一人に無条件に現金を給付するという政策構想で
例として一人当たり7万円/月の給付がされるといわれています。

その代わりに、年金や雇用保険、生活保護などの社会保障制度や
公共事業を縮小することになります。

ちゃんと管理も出来ない年金や、意味のない箱物行政、不公平な生活保護など
もう前時代的なことは止め、資本主義社会でこういった制度を世界に先駆けてやることは
失われた20年を経験している日本だからこそ実現できる制度なのかもしれません。

4人家族であれば、28万円/月となることから
非婚や少子化の流れも少しは変わるかもしれません。
家族での余暇も、高速道路無料化よりは増えるかも。

そして門倉氏は地方への人口の分散もありうると説明。
ベースの収入があれば、物価が安い地方に住んで節約しながら
低賃金でも本当にやりたかった仕事を選ぶことができるかもしれません。

もちろん高齢者への医療費負担の軽減や手当て額の割り増しは必要でしょう。

この実現のためには、財源の問題が一番だと思いますが、わけのわからない増税論や
もらえるかどうかもわからない年金などを強いるのではなく
政治家はこの様なビジョンや国民への実利の説明を掲げてから
消費税のアップなどを頼むべきではないのかと思います。

ベーシックインカムに限らず、日本だからこそ達成できる
新たな経済復興政策に、国全体でチャレンジすることは
果たして本当に難しいことなのでしょうか。

結局何もしないまま、出来ないまま、現状を守ることばかりに終始し
だらだらと衰退していくよりは、よっぽど価値のあることだと思っています。

最後に番組とは関係ありませんが、ベーシックインカムに興味を持たれた方に
オススメの入門本を掲載しておきます。


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コラムニスト:ピックアップコラム編集者

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