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ミスマッチ? 長次郎 と とんパ


4/7(土)の日テレ『ぶらり途中下車の旅』で
歌手夏川りみさんが紹介していたのが「抹茶ビール」。

緑色の液体を画面で最初に観た時は
「何コレ?絶対にミスマッチ」と感じたのですが、
夏川さんが一気においしそうに飲み干していたので
どうしてもその味が知りたくなりました。

というわけで行って参りました、「舶来茶屋 天正庵」です。

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お店のつくりはパリの街角にあっても違和感のない小じゃれたカフェという印象。
スペースを広く取った店内は文字通り手足を伸ばしてくつろげる空間になっています。
実際に一杯の飲み物を前にじっくりと読書するお客さんもいらっしゃるそうです。

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ご店主の榎本さん。

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日本茶インストラクター、ソムリエ、チーズコーディネーター、
シニアバーテンダーにアロマテラピーアドヴァイザーの資格まで持つ、
まさに味と香りのプロフェッショナルです。

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お店で扱う飲み物は、榎本さんならではのこだわりが込められています。

例えばガンダムのシャアが飲んだラムとか、

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三国志の曹操が飲んだ酒とか。

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仮面ライダー本郷猛が好んだコーヒーなんていうメニューもあります。
もちろんスイーツも充実しています。

さて、いよいよ、榎本さんのオリジナルビアカクテルをいただきます。
その名も「長次郎」。

まずは、抹茶を点てる要領でビールで少し溶きます。

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ビアグラスに移した抹茶にサーバーからビールを注いで完成。
緑色の泡がわき上がるとともに、ワクワク感も溢れ出しそうになります。

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一口含むと、お茶の香りが口一杯に広がります。
そしてその後をビールの苦みと旨味が追いかけてのどの奥に滑り込んでいきます。
美味い!口当たり、のどごしともに極上のビアカクテルです。

榎本さんによれば、「ホップの香りと抹茶の香りは非常に親和性が高いので違和感はなく、
むしろお互いの香りを引き立て合うんです」とのこと。まさにその通り。
お茶とホップの香りがみごとなハーモニーを奏でていました。

ちなみに使っているビールはサントリーの「ザ・プレミアムモルツ」。
ホップの香りが強くないとお茶に負けてしまい、
相乗効果が期待できなくなるとのことで、ドライビールは合わないそうです。

もう一つ、抹茶とウイスキーのコラボレーションドリンク「待庵」もいただきました。
待庵とは千利休が山崎の地に建てた茶室の名前だそうです。
したがってウイスキーは「山崎」を使用。
さらにまろやかな口当たりを演出するためにフランス産の栗のシロップを加えるそうです。

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今度は少量のお湯で抹茶を溶き、そこにウイスキーとシロップを加えて、
最後にお湯を適量注いで、茶筅で丁寧にかき混ぜます。
作っている最中から、甘い香りに鼻腔をくすぐられていました。

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一口含むと、まずは抹茶の香り、続いてほのかな栗の香りと甘味が広がり、
最後にウイスキーの味わいがじんわりと口の中を通り過ぎます。
ウイスキーの強烈なアルコール感が苦手という方にも
抵抗なく味わっていただける味だと思います。
取材当日は雨の降る肌寒い日だったのですが、体の中が優しく温められました。

一杯の「待庵」を前に哲学書なんか読んでたりすると、
素敵なスノッビストになれてしまいそうです。半日くらいは粘りたいお店でした。

お通しとしてサーブされたのもご店主お手製のピーナツの薫製。

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この薫製も香りが幾重にも重なって独特の味わい。
先ほどの「待庵」にはジャストフィットしそうな味です。
今回ご店主のご厚意で「オンエアナビを読んだ」と言っていただいた方、
先着5名様にこのお通しを無料でサービスいただけることになりました。
八王子に行く際には是非行ってみてください。

さて、お次のミスマッチメニューは「とんパ」です。

お邪魔したのは国分寺恵比寿屋さん。
国分寺駅北口のにぎやかな通りをちょっと入った所にある、
大人の隠れ家という風情ある店構えの居酒屋さんです。

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落ち着いた雰囲気の中で、大人の飲み会が楽しめそうな空間が演出されていました。

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お話を伺ったのは店長の萩さん。

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とんパとはとんかつをパフェ風にアレンジした恵比寿屋さんの名物メニューです。
とんかつとパフェ...。普通に考えると絶句しそうな組み合わせですが、
萩さんいわく「堂々たる看板メニューの一つですよ。
最初は好奇心でオーダーする方が多いんですが、
リピート率は相当高いです」とのこと。
また、一度食べてその味に惚れ込んだお客さんが別のお客さんに食べさせて、
どんどんファンの輪が広がっていくという現象も見られるそうです。

と、いうわけで、私も覚悟を決めていただくことにしました。

これが噂のとんパです。

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怖々と口に入れてみました。案に反して全然違和感なし。
むしろ、味わい深い洋菓子を味わった後のように、
濃厚な旨味が口腔内にひろがりました。

「ワッフルみたいな味だって言う方が多いんですよ」とは萩店長。
なるほど、さくさくとした衣と甘さ控えめの生クリームのコンビネーションは
ワッフルの食感に近いです。
しかも豚肉の臭みをまったく感じませんから、気分は完全にスイーツ。

上にかかっているとんかつソースも微妙なアクセントになっていました。
近年はアイスクリーム用の醤油なんてものもあるくらいですから、
生クリームにとんかつソースがかかっていても不思議はありません。
実際に美味いんですから文句のつけ様がないんです。

「現在チェーン全体の総料理長を務めている方が、
国分寺店の料理長だった頃に考案したのがこの『とんパ』なんです」と萩店長。
伝統あるメニューだったのですね。

人間の脳というのは、本能的に糖分と脂肪分を「美味い」と感じるそうですし、
肉を食べると元気の素になるホルモンが分泌されるそうですから、
この「とんパ」は人間の快楽原理に則った食べ物なんです。
ミスマッチどころかベストマッチな組み合わせなんですね。
リピート率が高いというのもわかる気がします。

今回はこちらの恵比寿屋さんでもうれしいお申し出をいただきました。
「オンエアナビ」を読んだと言ってくださったお客様先着5名様まで
ドリンク一杯無料にしていただけるそうです。

恵比寿屋さんは日本酒に強いこだわりがあり、
オンメニューされていない秘蔵の日本酒を多々揃えていらっしゃるそうです。
「とんパ」に負けず劣らず美味い料理もたくさんあります。
是非こだわりの日本酒と料理を味わいにお出かけください。
もちろん「とんパ」も味わってみてください。

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舶来茶屋 天正庵
東京都八王子市子安町1-29-1
TEL 042-648-1055
営業時間 12:00~24:30(L.O.23:30)
定休日 火曜日
http://tensyouan.flips.jp/

国分寺 恵比寿屋
東京都国分寺市本町3-6-12 FLAT瀬村1F
TEL 042-320-5300
営業時間 17:30~07:00(L.O.06:00)
定休日 無休
http://ebisu.royal-dining.com/
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取材:江良与一

コラムニスト:ニュース/取材編集者

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