プランナー・エイミーのゆるーい感じで仕事と子育て

クロレッツにみた今どきのオモシロCM


久しぶりに面白いと感じたテレビCM、クロレッツである。
いい息でホンネ!がコンセプト。

クロレッツを噛むといい息でスッキリ本音のコミュニケーションをとれる、
といったところだろうか。

OL「課長仕事遅いですねー」
課長「逃げ足早いね」
OL「お先です、今日合コンなんで」
課長「合コンがそんなに大事か」
OL「大事です、今日の相手、お医者さんなんで」
課長「会社をなんだと思ってる!」
OL「考えたこともありません」
課長「俺もだ...」
スッキリ!
課長「俺も連れてってよ合コン」
OL「いいですよ、課長がお医者さんなら」
課長「だよね」
スッキリ!

クロレッツのCMはこちらの公式サイトで(CM本編30秒)

こういうクスッと笑えるストーリーは久しぶりで素直に笑えた。
OLの上司への接し方も今どき女子らしくさっぱり淡々としていて、
またかっこよすぎる玉木宏課長のとまどいみたいなのが良く出ていて面白い。

ストーリーやセリフなどコンテンツで笑えるっていうCMは本当に少ない。
いまのテレビCMは面白くない、と言われて久しいけれど、
これは企業がテレビCMを極端に控えるようになったこと、
さらにインターネット上にすぐに氾濫するクレームの増加・悪質化への不安を
考慮せざるを得ないクライアント事情が背景にある。
したがって最近のCMは自ずと商品スペックに終始しているものが多い。
CM大好きな私としてはさびしい限りである。

今の広告のクリエイティビティって、どこで表現するんだろう?
コンテンツで突飛さやユニークさが敬遠されているとしたら、
面白さやカッコよさ、可笑しさはもう『音楽』か『視覚性(デザイン)』しかないかもしれない。

画面に目をやっていなくても「ん?」と振り返りたく音楽、
あるいはぼんやり流し見でも「え?」と改めて目を向けるような色、デザインのインパクト。
音楽とデザインなんて当たり前過ぎるほどに大事な要素。
だけど、この二つだけとなると、テレビCMである意味ってあまりないのよね...。

かつてはあった、ときにユニークでときにくだらなく、
ときにズンと心を打つようなテレビならではのCM表現を楽しめるような、
まずは大らかな気持ちの人が増えて寛容な世の中になることを願うわたしである。
コラムニスト:丸山 エミ

マルコムラボ 代表

丸山エミのAbfab Days
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