一人広報の達人イデルミのコラム

一年後の3.11 被災地のオフレコ話 マスメディアで報道されない事実


3月11日。
私にとって、いろんな意味を持つ日となりました。
東日本大震災が発生した日。
自分の誕生日。
転身(キャリアチェンジ)のきっかけとなった日。
広報を担当しているセカンドハーベスト・ジャパンのNPO法人化記念の日。

今年の3月11日には、全国各地で慰霊祭や復興支援イベントが開催されました。
私は東京青年会議所主催、東京都後援のお台場でのイベントで、
炊き出しの手伝いをしました。
http://www.tokyo-jc.or.jp/2012/regular/index-regular/reikai03.html

3月11日当日にFacebookに投稿した記事は、
376人の方が「いいね!」を押してくださり、11人の方がシェアして下さいました。
この日は、たくさんの方が命をなくした日なので、父の死について、
弟からの手紙と思い出をまじえ、子ども時代の二人の写真を載せて書きました。
http://www.facebook.com/rumiide

(私と弟の子ども時代)
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3.11は、たくさんの方が命をなくした日。

そして、命が生まれた日でもあります。
http://happybirthday311.jp/

いま、書店には、3.11の関連書籍がたくさん並んでいます。

永遠に語り継ぎたい3.11の素敵な話」のように、こころあたたまる話があります。

その一方で、「1年後の3.11 ゆうみ・えこコミック・エッセイ 被災地13のオフレコ話
にあるように、危機に際して、人の醜い本性があらわれる話もあります。

のこぎりを片手に、遺体から指輪を略奪する人。
津波が迫る中、たくさんの人をはね飛ばし、ひき殺して一目散に逃げる車。
金目のものを発掘するために被災地へ足を運ぶ人。
被災地でVサインして記念撮影する人・・・・

ゆうみ・えこさんは、被災地である宮城県仙台市在住の方です。
マスメディアでは報道されない真実を、勇気を持って描いて下さったとお察しします。

物事には明と暗があります。
この一年、「絆」という言葉が頻繁に使われました。
本当に「絆」だけなのでしょうか。
きれいごとや、お涙頂戴の話ばかりではないはず。

震災直後、首相官邸に電話したら
「もう食べ物は足りています」という答えがかえってきたときのことを、
一年経つ今でも、はっきりと覚えています。
感情をまじえない、心ない言葉は、
私のキャリアチェンジに影響した一つの要因かもしれません。

ものを見るとき、一方だけでなく、多面的にみることは必要です。
メディアに踊らされ、ある特定の食品だけが店の棚から消える。
本当に必要な人に届かなくなる。
懲りることなく、幾度となく繰り返されるその現象を見るたび、ため息が出ます。
なぜ、一方のメリットだけを見て、デメリットを考えないのか。
なぜ、それが無くなったら困る、他の人のことを考えないのか。

どんな食べ物にも、どんな物事にも、長短両面が存在します。
長所は短所の裏返しであり、短所は長所の裏返しでもあります。

ものをみるときに、多面的にみること。
本質をみること。
目にみえないものをみること。

自分の目で見て、自分の頭で考え、五感で感じて、生きていきたいです。

ニッポンの女子力<番外編>3・11を機に大企業からNPOへ 心の声、じかに届ける
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2012011802000042.html

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コラムニスト:井出 留美

office 3.11代表

井出留美オフィシャルブログ http://iderumi.com/
Twitter of Dr. Rumi Ide, Ph.D. : http://twitter.com/rumiide
office 3.11 http://www.office311.jp/

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