一人広報の達人イデルミのコラム

「生きざまが、営業。」


今月17日に公開されるドキュメンタリー映画、
「医(いや)す者として」の監督インタビューを、ウェブマガジン・のたるからご依頼頂き、
生まれて初めて、映画監督インタビューをさせて頂きました。

長野県佐久市、佐久総合病院に、
戦後間もなく赴任した医師、若月俊一(わかつき・としかず)氏の物語です。

長野県の佐久という土地は、自分にとって縁が深い土地なので、
この映画監督インタビューのお話を頂いたとき、驚きました。

佐久総合病院には「映画部」があり、1950年代から1990年代の始めまでに
撮影されたフィルムは30万トンにも及ぶとのこと。
病院に映画部がある、というのも、珍しいケースなのではないでしょうか。

若月氏は、農村の家々をたずねて廻る「出張診療」や、
今でいうところの健康診断である「全村健康管理」を、
全国に先駆けておこなってきました。

また、地域の健康づくりの一環として、
地域の人々を集めておこなう「病院まつり」など、
地域の人々に密着した「地域密着医療」を実践してきました。

と同時に、若月氏は、外科医として先進的な脊椎カリエスの手術をおこなうなど、
「高度専門医療」も実践してきたのです。

この、「高度専門医療」と「地域密着医療」を同時に実践してきた(=二足のわらじ)
若月氏の姿勢や志は、日本のみならず、海外でも評価を受け、
東洋のノーベル賞と言われるマグサイサイ賞を受賞。
国内でも、日本医師会最高優功賞、農林大臣表彰、
勲二等旭日重光章などを受賞しています。

長野県は、全国の中でも平均寿命の長い「健康県」として知られています。
これまで、それは食生活などに起因していると思っていましたが、
今回、若月氏のことを知り、長野の「健康県」の地位には、
若月氏の尽力も大きく貢献しているのではと感じました。

若月氏の生きる姿勢は、私の理想です。
専門家としての能力や技術を持ちながらも、
「現場に足を運び、自分の目で見て、自分の足を使って行動する姿勢」を持つ。
「上から目線」や「口だけ動かす」のではなく。

この映画の監督である鈴木正義さんは、
「映画つくりで大切なのは、自分で体験すること・
自分で足を運ぶこと・自分の目で確認すること。
そして、その経験を、一度引き離して(俯瞰して)遠くからみること」
とおっしゃっています。

私も、「専門家」と「実践家」の二足のわらじをはき、経験しつつ、
俯瞰できる客観的な能力を持ちたいーそんな生き方をしたい、と願っています。

手帳に書き留めている言葉があります。

「人は、肩書きではなく、生き様(生きざま)。」

今日、ある打合せの前に、
「独立してから全く営業してないんですよ、お陰さまで、お声がけ頂いてお仕事を頂いている」
という話をしたら、
「井出さんの場合(=個人で仕事する場合)、生きざまが(そのまま)営業だからね」
と言われました。

高校時代の同級生の言葉です。

高校卒業してからずーっと会っていなかった同級生と、ひょんなきっかけで再会し、
あるお仕事のきっかけまで頂くことになりました。彼には感謝しています。

「生きざまが、営業。」

いい言葉ですね。

ウェブマガジン・のたる 
監督インタビュー「医(いや)す者として」鈴木正義さん
前編
後編

映画「医す者として」公式サイト

コラムニスト:井出 留美

office 3.11代表

井出留美オフィシャルブログ http://iderumi.com/
Twitter of Dr. Rumi Ide, Ph.D. : http://twitter.com/rumiide
office 3.11 http://www.office311.jp/

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