一人広報の達人イデルミのコラム

誰もが知ってるあの会社のサービス精神に涙・・・


10月20日(木)に放映された、テレビ東京「カンブリア宮殿」は
ヤマトホールディングス会長の瀬戸薫(せと・かおる)氏が出演なさいました。

クロネコヤマトといえば、誰もが知っている会社。
業界シェア42.2%を誇る最大手で、宅急便やクール宅急便などの
業務を次々開拓し、右肩上がりに業績を伸ばしてきましたが
2008年に取り扱い個数が減り業績が下がってしまった。

その後、「ムカデ経営」、すなわち、本業である物流周辺の業務を
複数つくっていくことで、業務を展開してきたそうです。

企業経営を安定させるためには、一本の足で立つより100本の足で立った方がいい。
ムカデの足のようにたくさんある方が、スピードと安定感が出る。

番組では、ムカデ経営の複数の業務が紹介されましたが
中でもこころを動かされたのは「買いもの支援」「まごころシステム」でした。

岩手県大槌(おおつち)町。被災地の中でも被害が大きかった土地です。
ここで、ヤマトと、地元の社会福祉協議会が手を組んで
「買いもの難民」と呼ばれる高齢者の方の、買いもののお手伝いをする、
というものです。

このサービスを始めたきっかけは、ヤマトに勤める方の配達先で
お年寄りが孤独死したことだそうです。
「もっと声をかけていれば・・・」という思いからスタートしたとのこと。

2011年8月1日、このサービスがスタートすると
お年寄りから次々と電話注文が入ってきました。
しめじ1袋、オレンジ1袋、などなど・・・
この配達料については、岩手県の社会福祉協議会が負担するそうです。

ヤマトの配達の方は、高齢者の方のところに
食品や生活用品を運ぶだけではありません。
「最近、体の調子はどう?」など、体調を気遣う声がけをし
そこで気づいた点について、行政に電話で連絡をする、
というサービスまでおこなっているのです。

この様子を番組で見ていたとき、目がうるみ、涙が出てきました。
一つの民間企業が、ここまで地域に密着し、
地域の方とコミュニケーションをとりながら、
ここまで行き届いたサービスができるとは、
よほど信念や理念がしっかりしているはずです。

会長の瀬戸氏いわく「サービスは先、利益は後」とのこと。

「お客さんに喜んでもらえれば、結果的に勝てる」という言葉が印象的でした。
コラムニスト:井出 留美

office 3.11代表

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