下駄屋四代目ちゃきちゃき日記

本日開業!「東京スカイツリー」のお膝元からメッセージ


「東京スカイツリー」開業の今日、東京はあいにくの雨。
浅草から望むその姿も、先端が雲に隠れています。

テレビ、新聞、ラジオ他、この数週間は連日の報道合戦でした。
私は先週、東京スカイツリーの足元にある商業施設
「東京ソラマチ」のプレオープンに行ってきました。
いつもなら代官山とか西麻布にいるような、おしゃれな人たちが、
レストランに入るのに何百人も並んでいて、世間の関心の高さを実感。
この人達が一度だけでなく、続けて足を運んでくれるといいなぁと思いました。


以前の記事にも書きましたが、周辺の墨田区、台東区は、
職人さんの多い地域です。

うちは和装の店なので、伝統工芸の職人さんにはとくに興味があります。
スカイツリー展望台から降りてくるエレベーターが到着する5階には、
墨田区観光協会が「産業観光プラザ すみだ まち処」を開設。
職人技が生きる'ものづくり'を発信します。

来月、辻屋本店が企画する「第9回あさくさ和装塾」にも、
そんな職人さん達、江戸木箸の竹田勝彦さんと、
江戸切子の山田真照さんが登場します。

竹田さんは度々テレビで取材されていますが、
先週末、NHKの首都圏ニュースや、
テレビとうきょうの「アド街」でも紹介されたので、
ご覧になった方も多いかもしれません。
山田さんの江戸切子も必見です。シャープなイメージの江戸切子ですが、
山田さんは代々、動植物をモチーフにした、優しいデザインを得意としています。
まだ少々席がありますので、ご希望の方はお早めに!
http://www.getaya.jp/wasoujuku/201206/annai.html


さてスカイツリー4階ラウンジには、江戸の伝統素材を使ったアート
「スーパークラフトツリー」が展示されています。

デザインしたのはアートディレクター橋本夕紀夫氏。
約20メートルの壁面には12体のオブジェ...
竹細工、うるし、和紙、すだれ、提灯、染め小紋、磁器、組子、
金箔、切子ガラス、組紐、そして極めつけが、高さ3メートルの巨大なバネ。
下町の町工場の技術が伝統工芸入りしてもいいのではないかと考えたのだとか。

実は、辻屋本店が近々発表する「百周年記念下駄」で、
鼻緒の生地を提供してくださった新宿・二葉苑さんの染め小紋が
「スーパークラフトツリー」の一部に使われているそうです!


そんな「東京スカイツリー」、そもそもは電波塔。
地上デジタル放送の送信が大きな役目です。
ご存知のように、これまでその役割を果たしていたのは東京タワーですが、
200メートル級の高層ビルが都心に増えてきたことで、受信環境が悪化し、
もっと高い場所から発信する必要があったわけです。

スカイツリーに送信所が移ると、東京タワーの約2倍の
高度500メートル以上の高さから送信されることになります。
すでにJ-WAVEなどはスカイツリーから発信していますが、
テレビは試験放送に時間がかかるので、NHK、キー局とも
来年初め頃に送信所を移転する予定です。


昨日の東京新聞によれば、開業直後は、周辺道路の渋滞が予想されるとのこと。
施設内の一般向け駐車場は918台。
周辺の提携駐車場は10ヶ所で453台を確保してあるそうですが、
墨田区は収容能力を上回る車が来るかも、と警戒しています。
やはり電車で行くのがおすすめですね。

スカイツリーの足元は住宅密集地で、細い路地が入り組んでいて、
私は何度通っても迷ってしまいます。
東京の下町では珍しく、空襲で焼けなかった地域もあるので、
昭和レトロな雰囲気が味わえる町でもありますから、
東京スカイツリーを見物した後は、ぜひ周辺の町歩きも
楽しんでいただきたいなーと思います。

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コラムニスト:富田 里枝

浅草の老舗和装履物 辻屋本店

あさくさ辻屋本店「下駄屋.jp
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