「アメドラ」はこうやって観るのが一番楽しい!

「●●女子」に観る、世間のゆがんだ考えにモノ申す!


あーーー風邪ひいたー。

鼻がつまって寝れないことなんて
はじめて。

大事な、
大事な大事な週末が風邪でつぶれてしまいました。


予定をすべてキャンセルし、
ここぞとばかりに寝て、
食べたいものを食べたいときに食べまくったら、


身体が重い・・・


ダイエット中だからといって、
あまりにも食べたいものを我慢してると、
反動が恐ろしい。
(前回コラムでのダイエット宣言:http://bit.ly/wpyECz

こんな山籠り、ならぬ、お家籠りの
お供となったアメドラはこれ↓


デスパレートな妻たち


先週の金曜日、
某アパレル企業の社長さんとお食事をする機会があり、
アメドラの話に。



40代男性のその社長さん、
デスパレートだけは一切観ない、
と断言されていました。笑。


LOST、スーパーナチュラル、色々幅広く観られるのに
デスパは観ない・・


私の中でかなり上位にくる
アメドラだったので、もったいないなぁと思いながら、

帰りにTSUTAYAに立ち寄ると
偶然にも
デスパの最新シーズン6がレンタルされていたので・・・
衝動借り。

レンタル分、個人録画分あわせて全23話を
一気に観ました。
(正味20時間・・笑)


社長さんの意見を踏まえて観ると、
たしかに、

専業主婦たちの
子供のお受験だとか、
成績だとか
夫の昇進だとか

女性のしょーもない意地の張り合いが多いのですが、
私の興味は別の部分。


そう、
「自分なら誰になりたいか、論争」


1.    主人公のスーザン。
前夫である弁護士カールとは、カールの浮気が原因で離婚。
その次に配管工のマイクと電撃的な恋に落ち結婚。
その後、不運な事故にあい、マイクとも離婚をするも
強い絆でつながれた二人は再婚。借金まみれで貧しいながらも幸せに暮らす。
カールとの間に大学生の長女、マイクとの間に長男をもうける。

ひたすら明るくおせっかい。
自分の感情が抑えられず、思ったまま行動し、あとから反省することも多い。
うっとうしいけど、にくめない存在、ではある。

2.    元スーパーモデル メキシコ系 ガブリエル
とにかく美しい。夫のカルロスとは過去に色々あったものの今は仲良し。
誰に似たのかオデブでブサイクな娘を2人をもうける。
酒びたりの母親と暴力的な義父に育てられ、十代のときに家を飛び出しモデルを夢みてNYへ。
負けん気だけは強く頂点まで登りつめるが、その負けん気が影響し、周囲から見はなされ、
転落・・・。そんな時、大富豪カルロスと出会い結婚する。

カルロスの多忙ぶりにストレス過多となり、十代青年との不倫に走ったり、
金の亡者であったカルロスの失明などを乗り越え、今は幸せな毎日を送る。

ただ、学歴や育った環境、仕事で勝負できない彼女はどこかいつも不安気で
子供を一流にする、ということで、自分という存在をアピールしようとする。

3.    ドSキャラで夫と4人の子供を仕切りまくる、一家の稼ぎ頭リネット
タイトル通り、子だくさん。上に男の双子、三男、長女。さらに40代にして、
第5子の妊娠発覚。

できの悪い夫とやんちゃな子供たちを仕切りまくる、
ひたすらたくましいリネット。

仕事においてもかなり優秀で、結婚前は重役就任確実だった。

・・・がしかし、結婚、妊娠を機に仕事とやめるが、
夫トムの夢に振り回され、一家は借金地獄に。

仕方なくリネットも仕事復帰せざるを得なかったが、
リネットの仕事の腕が再び開花。
副社長にまでのぼりつめた矢先に妊娠発覚。
産休に入る代わりに、彼女の代理を急きょ夫のトムが務める。

彼女は復帰後仕事に戻る気マンマンだが、
トムが主婦業に専念してほしく・・・

夫の夢に振り回されがちだが、
お金持ちでも貧乏でもなく、一般的な家庭。


4.    ハイソなアンドロイド主婦 赤毛のブリー
このドラマで一番ナゾな存在。
医者の元ダンナの間に長男アンドリューと長女ダニエルを設けるが、
ダンナに他界される、

ここはもう、子供たちがひたすらやっかいで、
アンドリューは車で人はひくわ、ゲイだわ、会社の金を持ち逃げするわ。
常識皆無男子。

ダニエルは、薬はするわ、十代の妊娠はするわ、こんな子いらん、と母親になげうったと
思えば、金持ちの夫をつかまえて、やっぱり私が育てるから返せというわ、
ほんと、手のつけられない凶暴女子。

家事、子育て、すべてにおいて完璧で文句のつけようのないブリー。
どこでどう間違えたのだか、悩みで頭を抱える毎日。

誰よりもお金をかけ、手をかけてきたはずなのに、
どこでボタンをかけ間違えたのだか・・・。

子供の犯罪やオイタの隠ぺいに追われる毎日。

あげくの果てに、
最愛の人と思い再婚したオーソンまで
ひき逃げした過去がある犯罪者とわかり・・・。

酒びたりの日を送るも今は克服し、
お料理という特技を生かし、ケータリングの会社をスタート。

書籍も爆発的なヒットととばし、
ハイソな専業主婦から女性実業家に上りつめる。


以上、4名がメインの登場人物。

フェアビューというとある田舎町の
仲良し主婦4人組を中心とした、
彼女たちの周りのご近所さんを巻き込んだ
サスペンスドラマ。


誰になりたいか論争に話を戻すと、

これは非常に難しい選択で、
色々迷ったあげく、最後にみんな、

ガブリエルかスーザンで悩みます。

ガブリエルはお金も美貌も持ち合わせた最高な人生。
しかしその背景には、夫にかまってもらえない寂しさや
自分の中の空虚感と常に戦っている。

お金はあっても、幸せじゃない時も多々あった。

そういうのをみると、
たいしてキレイじゃなくても、お金がなくても
愛する人と平凡に暮らしてるスーザンが一番幸せに思える。

その結果、

最終的に、

「スーザン」

と答える女子が圧倒的に多い。


私も、
リネットとスーザンで迷ったあげく、

リネットほどの強さと優しさを持ち合わせてないことに気づき、
スーザンに落ち着く。



このドラマは、
サスペンス要素も大きな魅力なんだけど、
それ以上に、
「女性の人生」を皮肉たっぷりに
描いた最高傑作だなぁと感じる。


女性の人生は一長一短。
人生、イロイロ~。
女も、イロイロ~。

ほしくてたまらない美貌やお金を持っているかと思えば、
自分を思ってくれる家族がいなかったり。
それらがあってもお金がなかったり、能力がなかったり。

ほんとそれぞれ。
全てがそろう、パーフェクトな人生なんて存在しない。


色々選択肢がある中で、
自分がどの部分に一番、プライオリティをおいて生きるのか、
っていうのが、女性の一生のテーマ。




最近のメディアの流れからいうと、

家族に裏切られても仕事だけは裏切らないと信じてやまない、
「ブリー」体質な人が
増えている、と思いがちだけど、


いえいえ、

世の中はまだまだ全然、

スーザンのように
周りに自分をすこぶる愛してくれる人がいて、愛する人がいて、
平凡だけど温かい人生を送りたい、

と、希望する女性が多いですわよ。


「肉食女子」とか「女子会」とか。

最近じゃ、
アメドラの日本語字幕にさえ、
「肉食女子」とか「女子会」ってワードが登場する。


「●●女子」って言葉が
かえって女性を苦しめてるんじゃなかろうか、
と感じる、
今日この頃でした。


Special thanks,
Haruka Ito

コラムニスト:伊藤 遥

ベリトランス 広報

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