色は意外とおしゃべり

Vol.16 マーガレット・サッチャーと「青」と「紫」。


明けまして、おめでとうございます。
カラーセラピストの添 実のり(そい みのり)です。

皆さんは、どのようなお正月でしたか。
私はあまりの寒さに、本を読んだりDVDを観たりして
ほとんどの時間を家のなかで過ごしてしまいました。

たくさん借りたDVD、そのなかの1枚がこれ。

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『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』。
メリル・ストリープが、
元イギリス首相のサッチャーを演じた伝記映画。

雑貨商の家に生まれ、父が市長となったことも影響し、
政治を目指すマーガレット。
男ばかりの政界でのし上がっていくわけですが、その服装が印象的。

全編をとおして、マーガレットの服はほとんど「青」なのです。


政治家になる前~若手議員のころは「みずいろ」。
大臣に任命される頃はスーツの色も「青」に変わります。
そして、首相就任後は「ロイヤルブルー」。

まるで、出世魚ブリが成長とともに
ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリと名前を変えるように、
マーガレットの服は、
「みずいろ」→「青」→「ロイヤルブルー」と、
日に日に深い青へと変化していくのです。



この「青」の濃淡に隠された意識があるとしたら......。
私はこう推測します。

「みずいろ」の時代は、正義に対する信念。
マーガレットが政治を通じて、世の中を変えていきたいという思いです。

「青」は政界が男性社会であることを受け入れ、
そのうえで、女性議員としてナメられまいとする対等意識。

「ロイヤルブルー」は権威。
そりゃ......大国の首相ですもの、権威は当たり前か。
ただ首相になっても、庶民感覚をもっていたようで、
お付きの者の目を盗んでは、1人で勝手にスーパーマーケットに出掛け、
物の値段をチェックしていたようです。




不思議なことに、映画が進むにつれ
マーガレットが、元民主党代表の土井たか子さんとダブって見えてきたんです。
土井さんも、目の覚めるような青いスーツを着ていたことがあるし、
 "男性社会で頑張る女性"を象徴する1人であったからでしょうか。




映画では、
晩年のマーガレットは現実と幻想が入り混じった世界にいるようでした。
それを表すのが、彼女が着ていたとてもはかない藤色のガウン。

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「紫」は精神性の高い色、
占いのHPなど、スピリチュアルな物事を表すのに用いられることも多いですね。

そして虹の七色の並びからすると、
「青」の隣にある色。

政治の世界で、「青」の人生を全うしたマーガレットは、
現実と幻想を行き来しながら人生をフェードアウト......。
この、はかない藤色によって、
その過程を表現していたのではないかと感じたのです。





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コラムニスト:添 実のり

カラーセラピスト

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