美味しい話がここにある

博多の伝統野菜「かつお菜」


皆さん、初めまして。

野菜ソムリエの白木浩二と申します。

簡単に自己紹介をしますと、仕事は野菜の流通業です。
農家さんに減農薬・無農薬で野菜を栽培していただき、
その野菜を全国に流通させる仕事を最近始めました。

仕事以外では、野菜ソムリエという資格を5~6年前に取得し、
現在は「野菜ソムリエコミュニティ」の福岡と北九州の代表をさせていただています。

そして地元・福岡県北九州市では、
様々な食のイベントに関わらせていただき、
特にラーメンのイベントを中心に活動しています。

この度は、「オンエアナビ」の中でブログを書かせていただくことになり、
大変有り難いと思うと同時に、私で大丈夫なのかなという不安もあります。

拙い文章ではありますが、皆さんに美味しい情報をお届けしたいと思っていますので、
どうぞよろしくお願いします。


さて、私が記念すべき第一回目の更新で取り上げたいと思ったのが、
博多の伝統野菜「かつお菜」です。

「かつお菜」と聞き、多くの方が聞き慣れない野菜だと思います。

それもそのはず、福岡以外ではほとんど流通しておらず、
地元でも正月のお雑煮の具材としか使われていない野菜だからです。

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名前の由来は、「鰹がいらないほど風味豊かな出汁がとれる」、
「縁起を担いで勝男菜」ということらしいです。

2年ほど前に、福岡の市場の方から、

「かつお菜は博多の伝統野菜なのに、正月しか需要がないため、
福岡市内のかつお菜農家の方が減少している」

と聞きました。

かつお菜は11月後半から2月・3月くらいまで収穫できる野菜ですが、
正月前後しか食べられていません。

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地元の人には、かつお菜=「雑煮」というイメージが強すぎて、
他の料理で使われることはほとんどありません。

本当は生でも食べられますし、炒めて食べても美味しい野菜です。

それで2年前に、野菜ソムリエコミュニティで試食イベントをしたり、
個人的にはラーメン屋さんとコラボして、限定のかつお菜ラーメンを開発したりしました。

今年の初めにはコミュニティで、飲食店19店舗に一ヶ月間
「かつお菜」を使った料理を提供していただくというイベントも行いました。

そして、今は...

今年の12月から、なんと「かつお菜」を東京に出荷しています!

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知り合いの熊本の農家さん3軒に栽培していただき、
今は鍋のチェーン店「鍋ぞう」の30店舗ほどに
12月の一ヶ月間、メニューとして入れていただいています。

もし、「かつお菜」を知らない東京の方は「鍋ぞう」に行くと、
12月いっぱいは食べることができます。

今回の熊本から東京への「かつお菜」の出荷の話題は、
地元テレビ局のRKB毎日放送(2011年12月17日放送)「たべごころ」という、
コウケンテツさんが出演している番組でも取り上げられました。

コウさんも「かつお菜」を食べるのは初めてと言っていました。

このような伝統野菜は各地でたくさんあると思います。

これからも様々な野菜を探していきたいと思っています。
コラムニスト:白木 浩二

野菜ソムリエ/北九州ラーメン協会・理事

白木浩二オフィシャルブログ
http://cozykoji.jugem.jp/

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