アスリートになるための13歳~16歳の過ごし方
2012年03月28日
いま開催されている春のセンバツ高校野球関連の
ニュースで私が特に気になったのは3月23日の
監督、若生氏は
「成長痛が止まるまで、ストレッチやウォーキング
「成長痛が止まるまで、ストレッチやウォーキング
ばかりさせていた。有(ダルビッシュ)は高校で
終わる選手ではないので、故障には気を使った」
とコメントしています。
成長痛が残っていたであろう、入学当初は監督
とコメントしています。
成長痛が残っていたであろう、入学当初は監督
自ら練習を休ませていたようです。
●ケガをしやすく不器用になる時期
やさしい生理学改定第5版 p158から抜粋
これはスキャモンの発達曲線というグラフ。
身体内部の各器官の発達を
・神経型...脳の発達
・一般型...筋肉や骨の発達
・生殖型...ホルモン分泌
・リンパ型...免疫能力
の4つに分け、20歳のレベルを100%とした時の
●ケガをしやすく不器用になる時期
やさしい生理学改定第5版 p158から抜粋
これはスキャモンの発達曲線というグラフ。
身体内部の各器官の発達を
・神経型...脳の発達
・一般型...筋肉や骨の発達
・生殖型...ホルモン分泌
・リンパ型...免疫能力
の4つに分け、20歳のレベルを100%とした時の
割合を表したもの。
このグラフから発達と運動の関係を見てみます。
●高校入学前後は不器用になりやすい
13~16歳辺りを見てみると、一般型=筋肉や骨が
このグラフから発達と運動の関係を見てみます。
●高校入学前後は不器用になりやすい
13~16歳辺りを見てみると、一般型=筋肉や骨が
発達し、急激に体が大きくなるのがわかります。
筋肉を動かすためには、筋肉を動かそうとする脳の
筋肉を動かすためには、筋肉を動かそうとする脳の
発達も必要。ところが脳の発達は、12歳前後で
100%になってしまう。
●身長が伸びている間は要注意
急激に身長が伸びている間は、
関節が不安定になり、ケガもしやすい時期。
筋肉や腱が常に引っ張られているので硬くなり、
関節の可動域も減少します。
ケガをしやすい時期に練習量を増やすと
ケガをしないとしても、無理して筋肉や腱を使う
成長痛が起こっている間は、関節の可動域が
高身長の選手ほど成長期は成長痛に悩まされ、
体の大きさを脳が再認識できるようになるまで、
時間がかかります。
これがクラムジー(climsy)。
不器用な、ぎこちないという意味で、急激な成長を
これがクラムジー(climsy)。
不器用な、ぎこちないという意味で、急激な成長を
脳が認識できないのが原因で、一時的に動きが
ぎこちなくなり、滑らかな動きが出来なくなる事を
こう言います。
●身長が伸びている間は要注意
急激に身長が伸びている間は、
関節が不安定になり、ケガもしやすい時期。
筋肉や腱が常に引っ張られているので硬くなり、
関節の可動域も減少します。
ケガをしやすい時期に練習量を増やすと
どうなるでしょう。当たり前ですがケガをします。
ケガをしないとしても、無理して筋肉や腱を使う
ことになるので、関節が硬くなり、動きが更に
ぎこちなくなります。
成長痛が起こっている間は、関節の可動域が
減らないようにストレッチをして、筋肉を休め、
痛みが出ないウォーキングなどの軽い運動で
持久力の維持に努めるのがベスト。
若生監督の指導は理にかなっています。
●動きはすぐ戻る
自転車に一度乗れたら、何年か経ってもすぐに
持久力の維持に努めるのがベスト。
若生監督の指導は理にかなっています。
●動きはすぐ戻る
自転車に一度乗れたら、何年か経ってもすぐに
乗れるのと同じように、一度脳にインプットされた
動きを取り戻すのは比較的簡単にできます。
成長が落ち着けばまた元の動きができるように
なるので、13~16歳辺りで前に出来ていた
動きができなくなったら練習を減らしてください。
高身長の選手ほど成長期は成長痛に悩まされ、
無理をし、潰れやすいのですが、それでも活躍する
選手が増えてきたということは、成長を理解して、
長い目で選手を育てられる指導者が増えてきた証拠。
第二のダルビッシュではなく、
第二のダルビッシュではなく、
ダルビッシュを越える逸材が出て来る日も
近いのかもしれません。
コラムニスト:柴田 明
フィジカルトレーナー
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