なぜ箱根駅伝を短パン・ノースリーブで走れるのか

2011年12月26日

元旦のニューイヤー駅伝。2日から箱根駅伝。正月はテレビで駅伝観戦という方も多いでしょう。テレビに映るランナーは、ノースリーブのランニングシャツにランニングパンツで走っています。不思議に感じませんか。

この寒い時期、あなたが同じ格好で走っていたら変態扱いされること間違いありません。一流ランナーは練習の時から寒風に肌をさらして鍛えているのでしょうか。

そんな練習はするわけもなく保温のために、ワセリンやオリーブオイルを手足やお腹に塗っているから大丈夫なんです。油の膜を肌の表面に作り、肌が冷たい空気と触れ熱が奪われるのを防いでいます。

あくまで保温が目的。元々温まっていないと意味がないので、直前まで上着を着てウォーミングアップしてからレースに備えています。

さすがのトップランナーでも練習はロングタイツやウエアを着て暖かくして走っています。もし走りに行く事があっても、短パン、半袖で外に出ないでください。

そしてこの保温法。塗ってから上着を着れば更に温まるので、ランニングだけでなくゴルフやウィンタースポーツでも使えます。

ポイントはオリーブオイルは肌に浸透させること。スプーン1杯位をすり込みましょう。もっと塗りたい時は時間を置いて肌に浸透してからにしてください。

できるなら臭いが少ないエクストラバージンオイルをお勧めします。同じ油でもベニバナ油コーン油は時間が経つと悪臭放ち走ってられません（という体験をしました）。

ワセリンは薬局で売っている白色ワセリンで十分。小さいサイズなら2～300円です。塗り過ぎるとベトベトになるので注意しましょう。

塗る順番はオリーブオイル→ワセリン。足→腕→お腹。足の指先は塗っても大丈夫ですが、裏は塗らない。滑って力が入りません。

上着を着ると空気抵抗が増して速く走れません。トップランナーはタイムを削るためのテクニックとしてこの保温法を使っています。

コラムニスト：柴田明

フィジカルトレーナー

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