食の色香をほんのりと

宮廷女官チャングムの誓い


外の空気や高い空、虫の声や乾燥した葉っぱがカサカサっと音を立てているのを耳にし、秋本番を感じています。

食欲の秋に合わせてなのか?現在テレビ東京(地上波)の朝の時間、「宮廷女官チャングムの誓い」が放送されています。今まではまった韓流ドラマは3つありこれはその内の一つ。数年前NHKで放送をしていた頃に見ていましたが、そのドラマがまたもや放送されており、うっかり時間泥棒されそうでひやひやしています。

朝鮮王朝時代の王の料理を作る「水剌間(スラッカン)」を舞台にした宮廷女官の料理人の苦難続きのサクセストーリーで、後半には王の主治医にまでのぼりつめ、ヒロインが人生の中で医食同源のプロフェッショナル街道を走っていく展開です。全54話という気の遠くなりそうな長編ドラマで、何度も「ヒロインがいなくなってしまう、死んでしまう」とハラハラさせられつつ、「いや、ヒロインがいなくなるはずがない」と自分に言い聞かせながら見ていたことが思い出されます。またこのドラマ、水剌間を舞台にしていることもあり、さまざまな食材を使った調理シーンが多く、おそらく当時のものと思われる料理道具を目にするのも魅力的なドラマでした。

ドラマ終盤では、様々な陰謀の中、医術と食の両面から王の体調管理に務めるヒロインの奮闘ぶりが繰り広げられます。日頃より、旬を迎え巷に出回ってきた新鮮な食材に関心を持ち、バランスのよい献立を心がけることも、医食同源のひとつの考え方かなと思っています。仕事柄、旬な時期を迎えるさらに前に必要な食材を探すことも多いのですが、そんな折、築地市場・場内のやっちゃば(野菜の仲卸エリア)では「旬の野菜は美味しい上にお値段もお手頃、そういう野菜を買ってください~」とよく言われてしまいます。ごもっとも!旬の食材は懐にもやさしいのがうれしいですね。

盛夏から秋にかけてよく使っている旬食材のひとつ、
酢みかんと呼ばれるスダチ、カボス、ヘベスなどの柑橘類も大変重宝しています。
秋刀魚の塩焼きや松茸の土瓶蒸しにスダチは無くなてはならい相棒ですし、
焼きものなどのアクセントやサラダにフレッシュ感を出してくれるカボスやベベスも大活躍。
それらの香りや果汁を存分楽しめるのもあとすこしです。
現在発売中のマガジンハウス社のGINZA(No.184)「オンナを磨く、料理教室」記事にて、
秋の献立と料理教室をご紹介頂いております。
献立は「鮭の幽庵地焼き」「菊花ごはん」「さわに椀」「しめじのおろしすだち醤油」。
GINZAのウェブサイトでは詳細レシピも掲載されています。
目から鼻から舌から秋を感じていただけたらうれしいです。
GINZA Web site → http://magazineworld.jp/ginza/feature/184/okuda/

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■10/20(土)開催「和食の基本~牡蠣をむく実習と松茸ごはん~」■
(献立)
・牡蠣のみなと焼き
・松茸ごはん
・小松菜のお浸し
・長芋とたこの酢のもの
(時間)
昼の部11:00~・夜の部16:00~
(場所)
東京・代官山 AL Kitchen Studio
(詳細)
http://al-tokyo.blogspot.jp/2012/09/10_21.html
(お申込方法)
件名に「和食の基本10月」と明記の上、ご希望のお時間・お名前・
連絡のつきやすいお電話番号(携帯電話など)・メールアドレスを添えて、
info@al-tokyo.jpまでメールにてお申し込み下さい。
こちらから確認の返信メールを致します。


コラムニスト:奥田 ここ

奥田ここ料理教室主宰

奥田ここ Twitter ID:http://twitter.com/KokoOkuda
コンタクト先:kokookuda.info@gmail.com
奥田ここBlog 「馳走」:http://chisou.typepad.jp/

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