薬に頼らない花粉症対策(後編)
2012年03月09日
「私も花粉症だったんですけど、ハーブで改善しました」
そう語るのは、今回、ハーブティーについて指南いただいた坂本よしのさん。
ハーブティーというと女性の得意な分野というイメージがあり、
とっつきにくいものがあります。
とはいうものの、個人的に以前から気になっていたので、
思い切って話を伺って参りました。
はじめに坂本さんの略歴を紹介します。
ハーブの知識や経験という面では、
日本ハーブ振興会のPIH(プロフェッショナル・インストラクター・オブ・ハーブ)
およびPAH(プロフェッショナル・アドバイザー・オブ・ハーブ)という
認定資格で裏付けされています。
ご自身のショップである「オーダーメイドハーブ」を経営するかたわら、
ハーブ教室や料理教室の講師やハーブをテーマにした各種イベントでもご活躍中です。
これらの活動を通じて、ひとりひとりの状況や好みに合わせてブレンドする
オーダーメイドハーブの魅力を紹介するために、日々奮闘されています。
(坂本さん)
本題に入りましょう。
花粉症対策のハーブとして教えていただいたのは、
ネトル、ペパーミント、マリーゴールド、マローブルー、エルダー、セージなど。
このなかで、ネトルは涙目や目のかゆみといった症状や、
くしゃみや鼻水といった症状のどちらにも対応可能です。
ペパーミントはもっぱら鼻の症状対策に向いているようです。
あとの四つ(マリーゴールド、マローブルー、エルダー、セージ)は
粘膜に働きかけるということです。
また、ハーブティーをおいしくいただくための淹れ方も教えていただきました。
ティーバッグ式のドライハーブであれば、お湯の温度は100度弱。
お湯を注いだ後、3分から5分たてば飲み頃になります。
それぞれを試しながら飲むのもいいでしょうが、
ショップのオリジナル商品として、
「春一番」(30グラム、950円)という花粉症対策の定番があります。
説明書きを読むと、
「花粉症の方やアレルギー対策にあなたのアレルギー体質を優しくサポート!
普段から飲んでアレルギー対策を!」。
個別のハーブティーを飲むもよし、「春一番」を飲むもよし。
選択に迷うところです。
(ハーブティーいろいろ)
さて、取材当日はハーブを使った料理イベントが行われました。
(イベント風景)
(ハーブの白酒、ひなあられ、香の物)
(ハーブちらし寿司)
そこで、日頃からハーブティーを愛飲されている方々の声を聞いてきました。
「糖尿病対策にハーブティーを飲んでいます。体質改善に役立ちました。
1日に3~4杯飲んでいます」(Iさん)。
「私自身のメタボ対策です。体重が減り、ウェストも細くなりました」(Kさん)。
「自律神経への効果も期待できます。夜眠れないという高齢の方に
ハーブティーを淹れてあげると、夜に眠り、昼は起きるというサイクルが
もどってくるようです」(Kさん)。
これらは、おふたかたの感想です。
しかしながら、ハーブの力を垣間見せてくれます。
最後に坂本さんの言葉をもう一度紹介します。
「花粉症は鼻などから入り込んだ花粉を体にとって異物とみなし、
涙や鼻水という形で排出しようとするあらわれです。
ハーブティーは花粉を異物とみなさないように、体に働きかけます」。
ハーブが使われてきた歴史の長さや植物の種類の多さということを前提にすると、
ハーブの世界は奥深いものだと思います。
しかしながら、おいしくいただきながら体質改善も期待できるという
一石二鳥が狙えるかもしれません。
そのためには、坂本さんのような専門家に相談することが不可欠ではないでしょうか。
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オーダーメイドハーブ
本社:東京都葛飾区柴又6-15-8
事務所:東京都中野区南台
TEL 050-3735-1230
http://ordermadeherb.com/index.html
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取材 古賀武
コラムニスト:ニュース/取材編集者