どこに向かっちゃうの?日本の流通がしかける"家庭の味"...
2013年02月13日
2013年は息子の入院でスタートした。
血管性紫斑病という聞き慣れない病気で、安静が一番の治療法という。
弱ってしまった息子と共に付添入院したのだが、思いのほか長引いて2週間!
諸々の予定は一変し、新年早々の提出物は終えたものの、いやー疲れたお正月でした。
食事の制限もあったせいで、元気になったらこれ食べたい、
あれ食べたいのリストを作っていた息子。
退院後は親子で食べることで自由をかみしめたところもあり、やたら食べたなあ。
そんななか、テレビを観る時間があったせいもあり、妙に気になり続けていたこと...
セブンイレブンをはじめ、大手スーパーが提唱(宣伝)する、
温めればいいだけのレトルトや冷凍惣菜と家族(ときに3世代!)団らんを応援という感じのCM。
おじいちゃんおばあちゃんの笑顔と孫たち、娘夫婦のあふれる笑顔の傍の食卓には
〇〇のしっかり煮込んだ煮物焼き物の惣菜...て、
いったいセブンはどこを目指してるの?日本の未来はどこに行っちゃうの?!
と思わず叫んでしまうわたしである。
レトルトとか惣菜が全て悪いわけではないけれど、それが家庭の中心にあって、
良かった・笑顔・美味しい・(さらに安心?!)みたいな記号たっぷりの演出って、
一切何も手作りしない方向に向かっちゃうの?
この日本という国はどこに進んでっちゃうんだろう?...
と観るたびに寂しさを覚えてしまうのである。これって古い感性かなあ。
さらに近頃では子どもが食べやすいように骨を予め抜いた魚とか、
遅く帰ってきたダンナさんに丸ごとチンすればサバ定食って、さびしすぎないのか?
それとも皆もっと現実的なのかしら。
自分で魚の骨も取れない・取らないで大きくなってしまうことの方がどうかと思うのだが。
お年寄りになって料理が難しくなってきている世帯もあるだろうし、
忙しい家庭においては助かることもあるかもしれない。
でも家庭を支えるメインの存在としての演出がレトルトや冷凍というのは、
やっぱり違和感なのである。
アメリカに行くと生鮮以上に、素材別・朝/昼/夕食別に冷凍食品の列がダーッとあって
その量と種類にビビるほどだが、その感じを思い出した。
生活の中に面倒くさいことをいかに残しておくか、は、
案外大事なポイントだと思っている。
面倒な中に、美しさとか美味しさとかくつろぎとかが宿るからである。
続きはまた次回也!
(退院を喜び合う子どもたちふたり)
(立て続けに焼いたクッキー)
(寝る前のひとときも久しぶり)
写真4(これも息子と合作のガトーショコラ...OK!)
コラムニスト:丸山 エミ
マルコムラボ 代表
丸山エミのAbfab Days
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