プランナー・エイミーのゆるーい感じで仕事と子育て

渦中の騒動に見る、キケンから自分を守るコミュニケーション


いま、テレビはもっぱらオセロ中島さんの一連の騒動でもちきりである。
自称占い師...という渦中の人物の肩書から、本当に至極真っ当にやっておられる
心豊かな占い師の方が迷惑しているという話も聞く。そりゃそうだろう、お気の毒である。
占いが当たる・当たらない、信じる・信じないという話は生産性がないと思うが、
占いの類が好きな人は特に女性には多いはず。
わたしも占いは人生に楽しいエッセンスを与えてくれるもの、と思って楽しんでいる。
ほんの数人だけれど、好きな占い師(って言っていいのかな)の方の書くものには、
読んで心がほっこり温かい気持ちになることも多い。

しかしながら、それとは真逆で心が寒くなりそうな、
人の悪口に自分の人脈自慢をする人を、どうして信じだまされてしまうのだろうか?

先日の「笑っていいとも」に『怪しい課外授業』の講師で
出演していた岩井志麻子さんのお話が、
タイムリーに"以前人にだまされていた経験からの教訓"授業だった。

彼女の話によれば怪しい、つまりだますタイプのひとの大きな特徴は三つ。
1)    偶然が重なる(出会いなど)
2)    華やかな人脈の自慢をする
3)    親しい人の悪口を言う
むむ!これはまさに今の渦中の騒動に当てはまりそうではないか!

わたし自身、いろいろな人を見てきたけれど、話をすると必ずグチや文句、
とにかく何らかのネガティブな話をしたがる人というのがいる。
この手の人の話は軽い気持ちで聞くだけでも、
大変なマイナスパワーをまき散らされてしまう。
極力聞かずに離れるか、ネガティブな話をさせないように
大きく話題を変えるなどするしかない。
わたしが努めるのは、自分がいる場を極力そのような空気にしないことである。
最初は違和感を持ったネガティブな話も、聞き続けていると、
自分もそのような気持ちになってしまうからである。
前述の岩井さんも毎回聞かされていると、そうなのかな、と思ってしまうと言っていた。

またそうしたネガティブな話にノッて盛り上がってしまう人もいる。
ネガティブな話、負の感情や行動の方が人を寄せてしまうのだろう。
人はポジティブで楽しく明るい話よりも、
ネガティブで怒りや悲しみに満ちた話の方に、数倍強く反応してしまう。
そちら側に行かない、というのは努力が必要だ。

誰でも、心が弱ってしまったり誰かに頼りたくなったりすることがある。
そんなときに友だちに愚痴を聞いてもらうのも悪いことではない...かもしれないが、
どこかで笑えるポイントのない愚痴、文句というのは、
やっぱり執着地点はネガティブな方面に向かうのではないかと思う。
ネガティブな空気を作り、そこにいる人たちを包んでしまう力になってしまう。

愚痴、ましてや悪口を言う人を見ていて思うのは、
とにかくとても怒っている感じだということ。
そしてその怒っている感じ、怒りのエネルギーみたいなパワーは、
何も生まないし誰も幸せにしないとわたしは思っている。
どんなに腹立たしいことがあっても、そこにある怒りを表現することによって
得られる満足っていうのは残念ながら一つもない。
だからガマン...というと、怒られてしまうかもしれないが、
悪い状況下でのいちばんマシな選択肢なんじゃないか、
というのが経験上のわたしの実感である。

ときどき弱音を吐いたり誰かに寄り添ってもらったりする時間も
ときには必要なのでは、と言われると、すべてダメではないけれど、
ネガティブな感情をベースにしたコミュニケーションは
やっぱりとっても危ういものだとわたしは思っている。
自分を守るためには自分をネガティブな空気の場所にいさせないこと、
これが第一である。

誰だって、本当は明るく楽しく生きていきたい。
だから時として悩んだり落ち込んだりして
愚痴のひとつも言いたくなるわけなんだから。
しかし、自分を守るためのコミュニケーションとは、
極力怒りの感情を抑えることに尽きるような気がしている。

コミュニケーションとは、単に会う、話す、だけでなく、
そうした環境に居続けるということでももう十分その機能を果たしている。
(これは実際そうした環境にいた経験からの実感である)
だから怒りが充満していそうな人、場所、怒りを出したくなりがちな場所、
愚痴を言いがちな場所には立ち入らないのが安全。
明るく楽しく生きるためには、それなりの努力がいるのだ。

ということを、中島さんにも老婆心ながら言いたい...と思っている人、
たぶん全国にたくさんいらっしゃるでしょうね...


悩んでどうしようもないときは、外に出る、ということが大事らしい。
近くの神社にお参りにいく方が、占い師に聞くよりも
よっぽど気持ちが救われそうな気がするんですが。
(こちらはうちの氏神様、金王八幡宮)
20120229_maruyama_01.jpg

コラムニスト:丸山 エミ

マルコムラボ 代表

丸山エミのAbfab Days
http://abfabdays.blogspot.com/

Facebook
http://www.facebook.com/amy.maruyama

本ページはプロモーションが含まれています。