プランナー・エイミーのゆるーい感じで仕事と子育て

色への関心~色のパワーとマーケティング


色について、書きたい書きたいと思って試行錯誤していたところ
昨夜の深夜番組「世界のみんなに聞いてみた」(TBS深夜11:50~)で、
エロい色は何色?などというトピックスで各国のひとたちが盛り上がっていました。

日本では『ピンク映画』という言われ方があるように、
ピンクがそれっぽい色というイメージもあるけれど、外国では赤、黒、青などさまざま。
もっとも、ピンクは可愛いの代名詞の色でもあり、女性には人気の色でもあります。
ピンクを身に着けていると実際に若々しく元気になることはよく言われているし、
科学的な実証結果も出ています。

わたしが色について思いが高まっていたのは、
ファッションとしての色として、人がどのように「色」を捉えているのか、
と思いから始まり、色に対する人の心理的身体的反応、
色の持つ作用や力に興味があったからで、
フリーになった際、その関心が高まったこともあって色彩検定を受けてしまったほど。

人が服でもインテリアでも色を選ぶときは
好み、流行だけではなく、その時の心理的・身体的な状態、
少なくともその時の"気分"が多分に反映されているものです。

また、何か、あるいは誰かを見て「おしゃれ」「すてき」と感じるとき、
感じるきっかけに特長的な色が入っていることが多い。
私事の自慢ではないですが、子どもを産んでから以前以上に、
色を着るようにしています。子どもはわかりやすい色を好むからです。
で、洋服にしてもアクセサリーにしても、黄色やオレンジ、あるいはブルーなど、
色らしい色を着ていると、褒められることが多いのです。

なかには「こういう色、素敵よね、でも自分じゃなかなか...
つい無難な黒とか無難なになっちゃう」という友人も。
そんなことが何度となくあり、誰が見てもわかりやすい色、色らしい色、というのは
人の心の目を動かす大きな要素なんだと思うようになりました。

同時に、人気のインテリアストアIKEAでのプレスイベントで
編集者の方とお話する機会があったとき、
どうしてこんなに安いのにお洒落になるんだろうね~という話題によくなりました。

日本にも優秀な家具・インテリアメーカーやショップはありますが、
わたしなりに考えた結論として、大きな理由は
IKEAが放つ色の世界にあるのではないか?との持論に至りました。

普通の小さな部屋だけど、棚やラグ、壁に印象的な色がポン、ポン、
と配置されていると、その導線に沿うように、
観るわたしたちの心をもポンポンと思わず動いてしまう。
部屋に入ったときの鮮やかな赤のキーボックス、
日本にはなかなかない色味のグレイッシュブルーの書棚、
思わず笑顔になる黄色のドロワー、オレンジや赤のラグなど、
じつにさまざまな色が訪問者の心を刺激します。

そんなところから、色への意識や作用に関心が深まって、
色それぞれが持つパワーや、子どもと色、空間と色、光と色、
国によって違う色への感性など、どんどん膨らんでいき、
イキオイ余って色彩検定受験となったのでした。

一夜漬けに近い短期決戦でしたがまさかの合格で、
結果的にはそれも一つ、色の世界を系統だて知る良い機会になりました。

さてさてオシャレでいいな~と思うんだけれど、
いざお店で買うときはつい無難な木目調のベージュや白を選んでしまって...
という人、いませんか?

たとえば家具を買うのは勇気がいるけど、
ラグマットやクッションなら鮮やかな色を取り入れやすいし、
部屋の臨場感が変わるはず。

これはファッションも同じで、面積を大きくとるアウターよりは
ストールや靴などの小物なら取り入れやすいし、ファッション誌も多く提唱しています。
ただ第一印象として、顔に近い部分、つまりアクセサリーやトップスに色がある方が
圧倒的にオサレ~な印象を与えます。

色のもつパワーをうまく活用して、元気を出したければオレンジ、
落ち着いて臨みたい仕事の際は紺、でも明るさが欲しい時は黄色のネックレス、
などと取り入れると、これが驚くほど効果抜群。
マーケティングでもこうした色の持つパワーは良く活用されています。

子どもは反応がもっとも自然。
赤、ピンク、金色、紫、黄色などなど、
カラフルな色のものを持っていたりすると、必ず触って声をかけてきます。

女の子なんて、「これカワイイね」、
「わたしもこれ、持ってるよ、ママが持ってるの」なんて、
タイツでも指輪でも言ってくるのです、可愛い!

色は店舗・広告宣伝など前述のように
マーケティング分野でもよく言われるテーマではありますが、
基本にあるのは、色に対するカラダの反応だと思っています。

奥深い色の世界、マジメな説明もいいけれど、
ときにはこれまで身内で勝手に展開していた
"この色の車を選ぶ人は●●"といった勝手な私的カラー論も織り交ぜて、
ときどきご紹介したいと思います。

Shikisai.jpg

コラムニスト:丸山 エミ

マルコムラボ 代表

丸山エミのAbfab Days
http://abfabdays.blogspot.com/

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