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社食・学食ブーム ~産・官・学 "埋もれた宝の発掘"~

2011年12月28日


2011年、テレビをにぎわせた一つが、2010年1月に発行された書籍
「体脂肪計タニタの社員食堂 ~500kcalのまんぷく定食」でしょう。

2010年11月に100万部を突破し、続編を発売。
新聞の全国紙各紙(日本経済新聞・読売新聞・毎日新聞・産經新聞・朝日新聞)で
取り上げられたほか、テレビでは、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」、
「ソロモン流」、日本テレビの「スッキリ!!」、NHKの「news Watch9」、
TBSの「はなまるマーケット」「中居正広の金曜日のスマたちへ」「ひるおぴ!」、
フジテレビの「とくダネ!」などなど、テレビ番組を席巻するかのごとく、
あちこちのメディアに出ていらっしゃいました。

2011年9月には、ローソンとタニタのコラボレーションということで、
タニタとローソンが共同開発した弁当や総菜を発売しています。
2010年、2011年と、書籍の売上ランキングで連続して
上位に入るケースも珍しいと思います。
一過性のブームというより、それだけ根強い人気と評価があったということでしょう。

2011年12月14日、宣伝会議で開催された「広報効果測定一日セミナー」午前の部で、
基調講演の形で登壇し、2時間講演させて頂きました。
午後、「企業事例の紹介」として登壇されたお二人のうち、
お一人が、株式会社タニタ 広報室室長でした。

その日の時点で、この書籍「体脂肪計タニタの社員食堂」シリーズが
431万部を突破したとおっしゃっておられました(2011年12月14日現在)。
2012年1月11日には、オフィス街のど真ん中、丸の内国際ビルヂング地下一階に
「丸の内タニタ食堂」をオープン予定。
戦略的な広報を地道に継続されてきたことが、花開いたのでしょう。

この、タニタ社員食堂担当栄養士である荻野菜々子さんが卒業したのが、
女子栄養大学の短期大学。
女子栄養大学は、毎年、管理栄養士国家試験の合格人数で日本一を誇る、
食と栄養学に特化した大学です。
社会で活躍するさまざまな分野の方が、この大学から巣立っていかれました。

この女子栄養大学が、2010年12月に書籍
「女子栄養大学の学生食堂 500kcalからの好バランス定食」を発売し
シリーズで好評を得ています。
私は、前職の外資系食品企業に入社した翌年、女子栄養大学の科目履修生として通い、
2001年から2006年までの5年間、社会人大学院に通い、
栄養学の修士号と博士号を取得しました。
現在は、大学後期の授業「食文化情報論」で講師として講義をしています。

最初、女子栄養大学の書籍を目にしたとき、
誠に失礼ながら、タニタに追随したのかな?と一瞬思ったのですが、
この書籍、実は、5年がかりで完成したのだそうです。

2011年11月、女子栄養大学常任理事であり、広報部長であられる染谷忠彦氏に、
大学の広報について、2時間近く、お話をお伺いしました。
その際、おっしゃっていたのが
「理念(宝)にもとづいた広報をせよ」「組織内に転がっている宝物を探せ」ということです。

「大学の広報ならこの人」と言われる染谷氏は、東洋大学での大学改革を経験され、
女子栄養大学から請われて赴任し、組織の中にある宝物である
「日本初の計量スプーン・計量カップ」や「胚芽米を使った学生食堂」に着目します。

大学内にいる人は、もうそんなものは当たり前。
慣れてしまって気がつかないのですが、広報は、第三者の視点が重要です。
「外(そと)の人の目」で見ると、組織の中には沢山の宝物が転がっているわけです。

それを見つけ出して、磨いて、おもてに出してあげる。
これは、広報・PRの仕事で重要ですが、ビジネスパーソンにとっては誰しも大切なこと。
自分自身の宝をおもてに出すことはもちろん、コミュニケーションにおいては、
相手の中にある宝物を見つけて、褒めてあげることも大事でしょう。

12月23日付の日経MJ(日経流通新聞)16面には、
東京都足立区における「日本一おいしい給食」を目指す取り組みが特集されています。

2007年に赴任した近藤やよい区長が、
翌年、有識者を集めた「おいしい給食推進委員会」を立ち上げ、
2009年、教育委員会に「おいしい給食担当」係を新設。
学校給食で問題になるのが残菜(食べ残し)。
足立区の取り組みは、残菜を少なくするために、
子どもたちの好物を増やすのではなく、旬な食材や、
栄養価の高いものを優先して取り入れ、天然だしを使い、
冷凍のものは使わずに作るというものです。

その結果、2008年には小学校(72校)と中学校(37校)で
それぞれ9%、14%だった残菜率が、2009年には6%、12%と減少したそうです。
親が子どもに「給食と同じものをつくって」とせがまれるため、
足立区役所のホームページで「おいしい給食レシピ集」を公開。
ついには書籍「東京都・足立区の給食室」 
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4803002614.htmlまで出版されました。

足立区長の近藤やよい氏は、「足立区は、以前から給食に力を入れていたが、
あまり知られていなかった。役所が"おいしい給食"と看板をかかげることで、
区内外にアピールすることができる」と語っておられます
(2011年12月23日付日経MJ16面)。

企業、大学、行政という「産・官・学」の、食への取り組み。
立場は違えども、これらに共通するのは、組織の中に眠っている宝物を発掘し、
それを磨いて、表舞台に出してあげる、ということではないでしょうか。
広報・PRに携わる人間にとっても、すべてのビジネスパーソンにとっても、
実践の場で参考になるプロジェクトであると感じます。

2012年1月11日 丸の内タニタ食堂オープン オープン前試食会
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/shopping/labo/20111222-OYT8T01014.htm?from=yolsp

「体脂肪計タニタの社員食堂」のタニタ社長から学んだこと
http://suehira.me/2011/12/17/1652/

「高めよ 深めよ 大学広報力 食の時代、就職は好調」
(日本私立大学協会 教育学術オンライン)
http://www.shidaikyo.or.jp/newspaper/online/2353/4_1.html

「タニタの社員食堂」レシピを考案する
荻野菜々子さんが女子栄養大学短期大学で講演
http://www.eiyo.ac.jp/publicity/tanitalecture/

亀有経済新聞「足立区の給食室」出版で人気に
http://kameari.keizai.biz/headline/588/

コラムニスト:井出 留美

office 3.11代表

井出留美オフィシャルブログ http://iderumi.com/
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