一人広報の達人イデルミのコラム

泣きたいあなたに 泣けるCM ―人の心を動かすのは何か?


世界三大広告賞の一つ、カンヌ国際広告祭で、
2011年6月に金賞を受賞した、株式会社NTTドコモの
テレビコマーシャル「森の木琴」。

今月、11月9日に発表された、2011年度グッドデザイン賞でも、金賞を受賞しました。

森の維持や保全のために切り出された間伐材を、
本体部分に使った、ドコモの携帯電話「SH-08C」のテレビコマーシャルです。
この携帯電話は数量限定発売で、売上の一部は
日本の森林保護活動のために寄付されました。

福岡県嘉麻市の森で撮影。
長さ44メートルの木琴を階段状に設置し、
木で作った丸いボールが転がって、
バッハの名曲「主よ、人の望みの喜びよ」を奏でます。

森のそよぎ、川のせせらぎ、鳥のさえずり、木琴の暖かみのある音― 
それぞれがハーモニーとなり、緑の自然の中で、静かに鳴り響いていきます。

テレビコマーシャルとともに、メイキング映像もYou Tubeに投稿されています。
これを作り上げるために、いったいどれだけの人が関わり、
どれだけの手間と労力がかかったのだろうと思うと、
思わず息を止めたまま見入ってしまうほどの作品です。

また、最近、話題になっているのが、東京ガスのテレビコマーシャル。

「家族の絆」をテーマにしたシリーズです。

たとえば「お弁当メール篇」では・・・

息子のお弁当を作り続けて3年間。
息子は何も言わないけれど、お弁当箱はいつも空になって返ってきた。

さて、お弁当最後の日、息子はいったい何を・・・・?

この2つのテレビコマーシャルに共通するのは、
「手間」「労力」「時間がかかる」というキーワードでしょうか。

手間や労力をかけずに手抜きをしようとすれば、いくらでも手を抜けるわけです。
それをせず、わざわざ、手間と時間と労力をかけている。
手間をかけてテレビコマーシャルを創る。
時間と労力をかけてお弁当をつくる。
その姿勢、その気持ち。
そうして創り上げた作品が、見る人の心を動かすのだと思います。

このコラムの原稿は、出張先の北海道千歳市、
しこつ湖鶴雅リゾートスパ水の謌(うた)で書いています。
支笏洞爺国立公園の中にある支笏湖を臨むホテル。
水の癒し力をテーマにしており、露天風呂が部屋にあり、
食にこだわった、素敵なお宿です。(露天風呂の有無は部屋のタイプによります)
http://www.mizunouta.com/

(このリゾートスパを展開する鶴雅観光開発株式会社が発売する、
北海道産の野菜スイーツ、HAPO―ハポ というブランドのPRのお手伝いをしています)
http://www.hapo-hokkaido.com/

昨晩、仕事仲間で集まって話しているとき、
ホテルの支配人がおっしゃった言葉がありました。

「サービス業は、面倒くさいことをやらないと勝てない」

面倒くさいことをいとわず、時間をかけ、手間と労力をかけて、実行する。

サービスしかり。

コミュニケーションも、そうなのかもしれません。


NTTドコモ「森の木琴」


東京ガス「家族の絆・お弁当メール篇」





コラムニスト:井出 留美

office 3.11代表

井出留美オフィシャルブログ http://iderumi.com/
Twitter of Dr. Rumi Ide, Ph.D. : http://twitter.com/rumiide
office 3.11 http://www.office311.jp/

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