なんでもやったらいいじゃん。

レバ刺しという食文化がなくなる日まであと少し

6月いっぱいで、レバ刺しという食文化が終わります。


レバ刺しがなくなる、、、

肉が生で食べられる。


日本のサービス業のレベルの高さを表すものであり、すでにひとつの日本の文化だと僕は思います。その文化が今、失われようとしています。なぜレバ刺しを提供することが禁じられることになったのでしょうか?

ニュースでも世間を騒がせた生肉による食中毒事件。まだ記憶にも新しいですよね。日本が世界に誇れる強み『サービスの質』を落としてでも儲けたかった業者、会社が存在したため、存在しているため、国としても動かなくてはならず、日本全土が巻き込まれることになったのです。「焼肉酒家えびす」のユッケを食べたお客様5名が亡くなる、という悲しい、というより怠惰な業者・提供者が問題の事件があったことをきっかけに、国は安全調査を実施した結果、衛生基準が厳しくなりました。

これは良いコトだと思うのです。有象無象に扱われては困る食材なのですから。そして、当のユッケは提供OKとなったものの、レバ刺しがNGに。理由は、ユッケなどは表面を洗う・削ぐで対処できるものの、生レバーについては大腸菌が直接レバーに入り込むため、完全に排除することは出来ず、その対処法が明確にはない、ということだそうです。


そもそもリスクがない生食があるのか?


生で何かを食べることにリスクがないはずがない。そのリスクを『0』にすることが重要なのでしょうか?国はどこに向かっているのでしょうか?僕にはここが疑問でならないんです。生食でアタルものと言えば?そうですよね、一番多い意見はきっと『生ガキ』でしょう。貝類でアタルことは今までのデータや自分の経験からも明確です。過去の調査実績として、2011年には、1,062件の食中毒が発生し、21,616人が病院に行ってなんらかの治療を受けている。その中で生レバーが原因と考えられる症例が12件で61人、とたしか厚労省が開示しています。たしかに『0』ではないですね。ですが、他の2万人以上は全くの別症例です、、、。特に先ほど挙げた生ガキは50件、ふぐで17件、また、きのこ類で37件。うーん、、、。そして、極めつけは、1998年以降、生レバーの食中毒で死亡した例はないのだそうです。やっぱり、じゃーなんで?という結果だ。

しかし、生である以上、何か問題が起きるかもしれない、というリスクは常に付きまとうことと、皆さんが意識しなくてはいけないことは理解して欲しいです。生食を食べるということは、そういうことまで認識して、意識して、責任を持って食べることなのです。そもそもそれが食であり、食育です。子どもや老人は控えておく。ちょっと体調が悪い時などは控えておく。利用者側にも、そんな責任を持つ必要があると僕は思います。

そして今回、とても疑問に思うのが、


危険なら、失くす。


この対応です。こんなことは、誰にでもできます。国がやる必要なんてあるのでしょうか?無駄な規制は文化を失くすものの、文化を養生することはありません。逆に、プロパガンダが出てきて、闇のレバ刺し、などが横行するだけのような気がします。そこまではないか(苦笑)。国の策として今回改正された生肉に関する規制。そして、レバ刺しが食べられなくなったこと。これは、この日本において、何が良くなるんでしょうか?

『これで消費者の皆様に安全に食事をしていただけます!』とか言うのでしょうか?食中毒が減る?ならば、生ガキの方が危険でしょう。食中毒以上に、放射能で汚染してしまった野菜や食物が日本中に出回っています。そこんとこどうするんでしょう?もし国が動くなら、消費者に『本当にメリットのあること』について動いて欲しいものです。規制で厳しく取り締まり、しっかりとしたサービスが提供できる店からも食文化をなくし、ひとつの文化を市民から奪うのは、理解ができませんね。

規制を厳しくし、提供そのものをできなくするのではなく、まずはちゃんと教育することが大事だと思うんです。お店には、「子どもの年齢確認をする」や「高齢者への提供はNGとする」など、しっかりとしたガイドラインを用意し、整備する。その上でお客様にも、理解してもらえるような説明や学校教育で知識の浸透など、まだまだできることがあるはずだ。教育、つまり食育を通して、失くすのではなく、活かそうとはできなかったのでしょうか。事なかれ主義では何も良いモノは生まれません。店も客もお互いに創意工夫し、自ら安全な生食ライフにしたいものです。


さてと、愚痴はこれくらいにして、さっさと食べに行こう。


今あるこの食文化を、味わえるのはあと20日ちょっと。今だからこそ、食べに行きましょう。ただ、先述した通り、リスクが『ゼロ』の食品ではありません。安心できて、安全な、信頼できるお店に行きましょう。そんな皆さんに、私のオススメのお店があります。皆さんには毎月行きたいお店ってありますか?私にはあります。私が毎月行きたい、大事な人を連れて行きたい!と思う店、金舌さんです。

僕が知る限りでですが、日本一のレバ刺しが味わえます。本当に美味しいです。上の写真は僕が撮影したものです(※掲載もお店了承済)。見ての通りあんなに分厚いのに、臭みが一切ない。むしろ、とっても甘いのです。よくあるゴマ油につけて、という食べ方ではなく、特性のタレがかかっていて、脇に用意された九条ネギをビシッと効くからしを添えて食べれば、それはそれは至極のレバ刺しです(ゴクリ、、、。)!!色々なお店で食べてきましたが、ここのレバ刺しは一押しです。店の対応も良く、自信を持ってお勧めできるお店なので、この6月中に、ぜひ一度食べに行ってみて下さい。間違いなく、失敗はしません、させません(僕はただのファンで、金舌さんとはなんの関係もないですけどねw)。


供給サイドの努力と需要サイドの努力で日本の食文化を守る。


とにかく、提供は6月いっぱいまでです。規制はまだレバ刺しだけですが、生肉が食べられるという、日本独自と言っても過言ではない、このサービスが無くなろうとしています。もし興味が湧いたら、極上の味と温かい接客を金舌で楽しんで下さい。もしくは、皆さんの行きつけの店で味わって下さい。

僕は、今後も信頼できるお店で生食を食べていくつもりです。肉にしろ、魚にしろ、カキにしろ。日本の、日本人の誇りを持って。だからこそ、提供者サイドにも、衛生面での日々の努力、そして新鮮なモノの提供、全てにおいて努力をして欲しいものです。そこに、その努力に、僕らは支払いで返すのです。ちょっとくらい高くても、その企業努力と安全性にペイしようではないですか!!


生肉は日本の文化だ
合わせて僕のサイトで『なんで金舌をお勧めするか?』を書いてますので、良かったらご覧下さい。(コチラ


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