なんでもやったらいいじゃん。

就活なんか、しなかった。でも、希望ばっかだった。

最近、とても心を痛める記事を見ました。

就活に失敗し、自殺をする若者がここ4年で急増している、というもの。昨年、大学生など150人が就活の悩みで自殺していて、2007年と比較して、2.5倍になったそうです。就活というのは、高校卒業、専門学校卒業、大学卒業、と節目節目でするのが一般的だと思います。10代後半から、20代半ばまで、ですかね。最近の日本の平均寿命は約83歳。少なくとも、あと60年はあったであろう人生を、自ら絶ってしまうということは、本当に悲しいことです。


自殺、絶対ダメ。
比べてはいけないことですが、昨年の大震災では、生きたい人も亡くなっていきました。もっと小さな子どもでさえも。もちろん日本だけでなく、世界中で、生きたくても、亡くなっていく人がたくさんいます。こうして言葉にしてしまうと語弊があるかもしれないですし、本人にとっては言い様のない苦痛だということは重々理解した上で、これだけは強く言いたいです。


就活がなんだってんだよ。


就職はもちろん、とっても重要な節目だと思います。学業を終え、社会に出て、と希望に満ちあふれる人生は、就職がもちろんスタートとなるわけですし、その経験はとても素晴らしいです。なお、この日本においては、それが『普通』ですしね。ただ、それが『今』できないからと言って、何だと言うんだ?と僕は思うんです。


僕は浪人の末、入学できた国立の理系大を卒業しました。周りの学生たちは、大学院に行くか、就職していました。大学院に行った学生たちも、ほどなく就職していきます。特に就職率の高い大学でしたし、皆、素晴らしい会社へ就職していきました。


壁に張り出された就職先を示す紙。僕の欄には、『海外遊学』と書いてあったそうです。興味もなく、聞いた話で、実際に見てないので本当かどうかは知りませんけど(苦笑)。別に海外へ遊びに行ったわけではありません。ちょっとバスケをしに行っただけです。プロになれる確約もないですし、そもそも、プロになんかなれる器でもなかったんですけど、とにかく海外に行きたくて、海外に行くことだけ決めていました。そんな行き当たりばったりの人生です(苦笑)。


でもそれが失敗だったんでしょうか。帰国してから働ける場所はもちろんなく、渋谷のとあるお店でショップスタッフをしていました。その頃は月収が15万円。安いですよね。一般的な社会人の初任給の約半分とかじゃないですかね?しかも、だいたい週6日ペースで働いて、ほぼ毎日終電で、時には徹夜で、売上トップで、それで15万円でした。


でも、何が救いって、楽しかったんです、仕事が。いろんなやりがいを見つけ、毎日が楽しかったです。今日はお客さんと何を話そうか。今日のために作ってきたCDをお店で流そう。新商品をどうかっこよく飾り付けよう。毎日必死だったからでしょうか、とても充実してました。でも、大学生が飲み屋でバイトしてるくらいの給料ですよね(苦笑)。


結局、本当の意味でサラリーマンになったのは26歳の頃です。そして、ビジネスマンになれたのは28歳の頃でしょうか。それまでは、今の自分のように満足いく仕事をしていたとは言えません。ですが、なんとかやってこれました。そう、就活をしなかったけど。ひとつ目の仕事は、俗に言うブラック企業だったけど。


話を戻しましょう。最近の就活事情が大変なことは間違いありません。雇用情勢の悪化は続き、2008年時点の就職率96.9%から、リーマンショックで95.7%に。そして東日本大震災の影響で、昨年2011年時点では過去最低の91.0%まで落ち込んでるそうです。つまりは就活に苦しむ人が増えていることも間違いないと思います。


ただそれは、死ぬほどではない、ということも強く言いたいです。


就活しなくても、今こうして元気に、充実した生活を送ってる人がいます。そして、希望でない会社に仕方なく入った人や、どこにも行けないならと留年や就職浪人した人や、フリーターになって夢を目指す人など、周りには色んな事情を持った人がいるものです。そして、皆、生きています。生きながら、苦しみながら、今の自分と向き合い、その先の自分を模索しています。


こんな文章を書いていると、宗教家だったり、根っからの楽観主義だと思われがちですが、僕は物凄くネガティブです。僕自身、仕事がキツく、鬱になったこともあります。でも、生きています。生きていたから、今があります。生きて、日々struggleすることで今の自分を築いてきました。そこには、周囲の協力や支援があってこそ、です。月並みな表現ですが、本当に人は一人ではありません。困った時、悩んだ時に相談できる人はきっといます。少なくとも、僕はその一人でいたい、とも思っています。こういう件については、周りの人が手を差し伸べましょう。なんたって、少子化です。育ったパワーも、その後生むパワーも、一人として欠落していいわけなんてありません!!これは、皆の関心事であるべきことなんです。


14年連続で自殺者は3万人を超えているものの、減少傾向にはあります。そんな中、若者が自ら命を絶って行く人が増えてるなんていうニュースは、僕には耐えられません。僕に言えることはこれだけです。何度でも言います。


就活がなんだってんだよ!!


そんなに絶望することはないです。勇気を持って、前を向いて行こうじゃないですか。必死に進んで行くことで、自ずと見えてくることなんてたくさんあるんですから。今年失敗したら、来年頑張ればいい。今ダメでも、第二新卒でイケるかもしれない。就職浪人しながら、人脈作りやスキル習得に励めばきっと何かが見えてくるはずです。可能性は無限大です。そんな可能性を自分から摘んでしまうのだけはやめましょう。周りと同じラインに乗る必要なんて、必要ないのです。何事も状況をポジティブに受け入れる寛容さが大事だと思います。


もちろん、就活は大切な行事です。今までの学生時代に学んできたことを社会でどう活かすか?自分は何がしたいか?何ができるか?どんな会社で働きたいか?どんな人と働きたいか?どれくらい稼ぎたいか?どんな社会人になりたいか?一生の仕事って何か?そんな今後の人生で大切になることをじっくりと考える時期です。そして、その考えを人に伝える機会です。自分の学生時代の棚卸しとでも言いますかね。でも、そんなひとつの行事です。就活で内定をもらうより、そうして『自分について考えること』がとても大事なのです。結果は結果。就活は僕は過程がとても大事だと思います。


その中で自分のことをしっかりと見つめ直し、小さなことでもいい、何か目的を持って生きて行けば、そんなに辛いことはありません。逆に、その辛いことは、生きている証拠です。なんでも挑戦していきましょう。ぜひ今の状況だけで判断するのではなく、長い目で自分の人生を考えてみて下さい。この先に見れる夢もあるし、その夢が掴めることもあります。僕は、プロのスポーツ選手を諦めることで、9歳からやってきた努力はムダになりました。でも今こうして、新たな夢を実現するために生きています。人生は、面白いのです。遠回りすることも多々あるけど、目的意識があれば、いつかきっとやりたいことがやれるはずです。これは、どんな人生を送っていても、皆さんに当てはまることですよね。


いつか必ず光りはさす。
これからも事業上、多くの就活生たちと話す機会を持たせてもらい、こうした話を伝えていき、辛い想いをしてる学生にも、逆に大志を抱く学生にも、色々な面で、少しでもキヅキを与えていくことが僕の使命だと思っています。


株式会社プラスクラス
代表取締役 平地大樹
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コラムニスト:平地 大樹

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