箸道 ~食と生活とおいしい生き方~

今回も「箸道」的生き方のすすめ

おはようございます。
「箸道」と「サイコロジック」の牟田実(むたみのる)です(^v^)

「箸道」は「はしどう」と読むというのを前回のコラムで勉強しました。
皆さん、次回は読めるだけでなく書けるように練習しておいて下さいね(笑)

はっ? 「サイコロジック」
またまた意味不明の単語が出てきました。
残念ながらウィキペディアで調べても出てきません。
なぜなら、私が勝手に作った造語ですので。
ここだけの話ですが、来年の流行語大賞を狙ってます。

前回のコラムで「行列ができていると並びたくなるのはなぜ」というお話をしました。
行動心理の解説をさせていただきました。
この心理学(サイコロジー)と論理学(ロジック)を合わせて
「サイコロジック」と呼んでます。
別に「丁・半」決める立方体の構造物(要はサイコロ)ではありません。

ごめんなさい。話が飛んでしまいました。B型なので許して下さい。
「B型なんで仕方ないか」と許していただける心優しい(?)人は
心理で言う「ステレオタイプ」にはまっている人です。
こういう人は、悪徳商法やネットワークビジネスに引っかかりやすいので気をつけて下さい。

おっと、話を戻さないと。今日は「箸道」のお話をするんでした。
「箸」に「道」をつけて「箸道」

あるテレビのグルメ番組で、レポーターが老舗の飲食店を紹介するコーナーがありました。
そのお店は、歴史があり、素材にこだわり、料理法にもこだわっています。
今回はお店の一押し料理を紹介するという内容です。
料理が出てきましたよ。「おーおいしそう」
こちらも思わず見入ります。

レポーター役の女子アナが「さっそくいただいてみましょう」といって箸をとりました。

あれれれれ・・・

箸の持ち方が変だ。それ見た瞬間、せっかくのおいしそうな料理も台無し。
「この口の中でとろけるような食感はサイコーです」とレポートしてますが
全く説得力がありません。

「この人、どういう育ち方してきたんだろう」と思わず感じてしまいました。
そもそもこの老舗のお店に対しても失礼です。
せっかくおいしい料理をだしても、見ている人にはおいしくなさそうと感じさせてしまうのですから。

身近なお箸ですが、持ち方が悪いだけで、その人の育ちまで評価されてしまう。
さらには生き方まで評価されてしまうかもしれません。

テレビのこっち側にいる私たちも気をつけないと、この女子アナと同じ立場にいます。
食事をする時に、他人が私たちを見た時、その食べ方を見て
この人どんな環境で育ったのかしら?と思われているかもしれません。(こわー)

ここからが本題。
「箸道」の「箸」は食全体を象徴的に表し、「道」は生き方を表しています。

茶道や華道も、単にお茶をたてる、お花を活けるだけでなく
それらを通して人間修養することが究極の目的です。
「道」にはそういった意味があります。柔道や剣道も同じですね。
「道」にはゴールはありません。常に追求していくものです。

もう少しわかりやすい例でお話ししましょう。

先月の名古屋場所では、日馬富士と白鵬のモンゴル勢同士が優勝を争い
日馬富士が白鵬の連覇を阻止しました。
「相撲」というと、心技体(精神力、技、体力)を言われます。
これに「道」をつけて、「相撲道」というと、相撲だけでなく、土俵の外の
「横綱の品格」や「生き方」などを言われます。

まさに「箸道」もこれと同じ。
身近な「箸」つまり「食」を通じて、生き方を学んでいこうというのが「箸道」です。

「箸を正しく持てるから、もうそれでいい」ということではありません。
いかに粋に艶やかに食事をいただけるか、これを追求していくのが「箸道」です。

最近は、テレビ局も経費削減、制作費削減の影響か
どの局も旅番組や街角お散歩番組、グルメ番組が多くなっています。
何かを食べるシーンも数多く目にします。
そのようなシーンがでてきたら、是非タレントさんの食べ方にも注目してみてください。

東北の3県を除いて、地デジ化しました。
料理も、アナログ時代に比べると湯気まではっきりと見えて、おいしそうに見えます。
香りまで伝わってきそうです。

さて、今回のコラムで「箸道」ご理解いただけたでしょうか。
「まだよく理解できない・・・」
ご心配要りません。
これからじっくり勉強していって下さい。

まあ、わかりやすく言うと、食事のシーンで、
男性なら「粋だね、かっこいいー」と言われたい。
女性なら「艶やか、大人の女」と言われたい。
それを追求するのが「箸道」っていうところでしょうか。


次回までに「箸道」を漢字で書けるように練習しておいて下さいね。
ちなみに「箸」という漢字は、昨年常用漢字に指定されました。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
また、お会いしましょう。

コラムニスト:牟田 実

食と生活ラボ代表

食と生活ラボ代表 http://www.shoku-labo.com/
NPO法人日本箸道協会 副理事長兼事務局長 http://www.hashido.net/
Facebook: http://www.facebook.com/minoru.muta
m-muta@hashido.net

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